【令和6年能登半島地震】HEROs災害支援チームのアスリートが能登半島の学校で1,000人の子どもたちと交流

写真:参加者とアスリートたちの集合写真

“HEROs Sportsmanship for the future”は、トップアスリートがもつ影響力を社会課題解決のために活用し、助け合いの輪を広げていくことを目的としたプロジェクトです。

様々な困難を乗り越えてきたトップアスリートならではの発想力や行動力、影響力が加わることで、社会課題の解決が加速することを目指しています。

日本財団HEROsでは、アスリートやスポーツチーム・リーグと連携をして、能登半島地震への支援を行っています。

発災以降、体を動かせていない子どもたち

2023年2月、HEROsは、JFA、危機管理教育研究所、カタリバの皆さんと連携をしながら、現地での子どもたちの心の支援活動をスタートしました。

2024年2月13日~29日の期間に珠洲市、能登町、穴水町などの学校をHEROsアスリートが訪問し、計11日間の支援活動を行いました。今回、現地での支援活動に参加したHEROsアスリートは19名。

発災以降、体育館が避難所や物資置き場となり、ほとんど体を動かせていない子どもたち。二カ月が経った今でも、自由に使える空間は少なく、今までのように大声を出したり、駆けまわったりすることができません。

写真
岩下達郎氏(元プロ3×3バスケ選手)とスポーツ交流する子どもたち

今回、アスリートとの交流した場所も、体育館だけではなく、学校の廊下や美術室など。
限られた空間でもできるアクティビティをアスリート自身が考えます。

「ようやく大笑いする子どもたちを見ることができた」

写真:子どもたちとハイタッチするHEROsアスリート

「個人では解決できないことも、みんなで力を合わせれば解決できると感じてほしい」そう語るのは、自身も東日本大震災で被災した経験を持つ元ラグビー日本代表の畠山健介氏。

アクティビティにも、力を合わせないと達成できないリレー競争や、周囲とコミュニケーションが必要なチーム戦などを盛り込みます。

写真:子どもたちとオンライン交流する生山氏(野球)
子どもたちを取り巻く環境も様々です。遠方に避難しているオンライン登校の子どもたちとも交流しました。

数々の困難を乗り越えて夢を掴んだアスリートに、進路や将来の不安を吐露する場面もありました。

写真
進路について畠山氏の話を聞く高校生たち。

「ようやく大笑いする子どもたちの顔を見ることができた」そう語るのは能登町の校長先生。子どもたちの元気な姿は、周りの大人たちの希望です。

当日は、アスリートと交流する子どもたちの姿を嬉しそうに眺める地元のおじいさん、おばあさんの姿も多く見られました。

HEROsでは、3月以降も引き続き、子どもたちとの交流会を実施し、心の支援を行います。

写真
子どもたちにスポーツ用品を手渡す堀由美恵氏(ボディーボード)

参加アスリート

HEROs災害支援チーム

笹原龍氏(テニス)、藤巻立樹氏(体操・ダンス)、岩下達郎氏(バスケ)
栗山廣大氏(テコンドー・ダンス)、赤堀文也氏(ダンス)、細川泰輝氏(テニス)
小原翼氏(バスケ)、小西美加氏(野球)、菊池康平氏(サッカー)
浦田景子氏(ビーチバレー)、土居美咲氏(テニス)、畠山健介氏(ラグビー)
松坂拓紀氏(テニス、ピックルボール)、杉本一樹氏(空手)
瀬川真帆氏(ホッケー)、根木慎志氏(車いすバスケ)、
荒井daze善正氏(スノーボード)、堀由美恵氏(ボディーボード)生山裕人氏(野球)