小さなアクションが未来を変える!地建工業の社会貢献②地域イベントで能登の被災地を応援!
様々な角度から社会貢献活動に取り組む、山梨県甲府市の建設会社・地建工業株式会社。長年水害被害に悩まされてきた地元、大里・大国地区の防災力向上に特に注力し、防災公園の整備や防災イベントの開催など多彩な取り組みを展開しています。2024年には一連の活動を通じて培った地域との絆を生かしたチャリティマルシェを開催、収益を能登半島地震の被災地に届けました。地域の枠を越えて広がる地建工業の活動をリポートします。
楽しみながら、地域みんなで防災を考える「まるしぇ」を開催
山梨県甲府市郊外の大里(おおさと)地区にある甲府市災害協定締結指定避難公園「CHIKEN防災プラザ」。地建工業株式会社が購入し、防災公園として整備・開放したこの場所は、水害などの災害発生時には近隣住民の避難・救助拠点として活用されています。同公園で、2024年12月、「Xmasまるしぇ2024」が開催されました。主催は同公園を整備した地元の建設会社・地建工業株式会社です。同社では同年3月、能登半島地震被災者のためのチャリティイベント「SAKURAまるしぇ」を開催、売り上げの一部を、日本財団を通じて被災地に寄付した実績があり、Xmasまるしぇはその第2弾として開催したものです。


約570㎡の公園内には、唐揚げや焼きそば、豚汁を販売するキッチンカーや出店がずらりと並び、家族連れなどで大賑わい。同社スタッフが提供する温かいフードメニューを楽しんでいました。


また、会場の一角には、水害が起きた際の避難方法をバーチャルリアリティ(仮想現実)で学べる専用ゴーグルを装着できるコーナー、地震の揺れを体感できる起震車コーナーなど防災について学べるコーナーも設置。同社の松村公二会長は「楽しいイベントを通じて防災への関心を高めてもらえたのが本当に良かったと思います。この会場が災害時の防災拠点となること、地建工業が災害時の取り組みをしていることを知ってもらい、万が一のときに思い出してもらえたら嬉しいですね」と話しています。
「いつも応援しているよ」。地域みんなの想いを被災地に届けたい
「SAKURAまるしぇ」と「Xmasまるしぇ」を企画したのは、会長の長女で同社取締役CAO/最高総務責任者を務める松村舞子さん。

「2024年の能登半島地震や大雨被害から1年近く経つのに復興が思うように進んでいないニュースを見聞きして、被災地の皆さんに『忘れていないよ。ずっと応援しているよ』という気持ちを届けたいと思い、準備を進めてきました」と話します。
「この思いを形にするために、マルシェという地域イベントを選んだのは当社単独ではなく、地域の皆さんと一緒に能登への気持ちを届けたかったから。能登と山梨は遠く離れていますが、災害は日本全国どこで起きてもおかしくありません。他人ごとではなく自分事として防災を意識してほしいという気持ちで企画しました。イベントなら気負わずにチャリティーに参加してもらえるのではないかという期待もあります」。

初めての「こども食堂」も好評。気負わずできることを一つずつ、着実に
結果として、一連のまるしぇは大成功。少子高齢化が進む同市では子どもが参加できるイベントが減少傾向にあることもあって、予想以上に若い子育て世代の参加も多かったといいます。
「皆さんが笑顔でおしゃべりしている様子を見て、普段はあまり接点のない高齢世帯と子育て世帯の触れ合いの場としても、とても良い機会になったことを実感。『楽しかった!』、『勉強になった』という声もたくさんいただいて、本当にやってよかったと思いました」と舞子さん。
SAKURAまるしぇとXmasまるしぇの売り上げの一部から、日本財団を通じて被災地に届けた金額は計200万円。
「日本財団さんとは2023年に本社の敷地内にチャリティー自販機を設置したのがご縁で、お付き合いがスタートしました。日本財団は歴史が古く、社会貢献や寄付について幅広い情報やノウハウが豊富なので何でも相談でき、とても心強い存在です」と舞子さん。「今後も日本財団企業パートナーとして様々な活動に取り組んでいきたいですね」と話しています。

2025年3月には、初めての試みとして「わくわく☆こども食堂」も実施。地元の小学校1年生と大里地区のひとり親世帯の子どもたちを対象に、山梨県産フジザクラポークを使った社員手作りのお弁当を200食分、無料で配布しました。「こちらも予想を超える好評をいただいて、驚いています。子どもたちだけでなく保護者の皆さんにも『助かった』と喜んでもらえたことがとても嬉しかったですね。お弁当を作った私たちの方も、笑顔という大きなご褒美をいただいて、とても勇気づけられました」と舞子さん。
「これまでの活動を通じて学んだのは、アクションを起こすことの大切さ。社会貢献というとまずは小さなアクションを起こしてみることが大事だということを学びました。これからも継続して、地域の皆さんと一緒に防災や子育て支援など、目の前の課題に無理なく一つずつ、取り組んでいきたいと考えています」。