台風21号による森林被害対応-高槻市樫田地区

2018年9月4日に四国に上陸した巨大台風21号は近畿地方を中心に大きな被害をもたらしました。この台風において初の空港閉鎖となった関西国際空港の高潮被害は記憶に新しく、暴風雨による大阪での被害家屋は5万棟を超え、大阪北部地震による被害にさらに追い討ちをかける結果となりました。
大阪北部の都市高槻市は6月の北部地震において最も被害が大きく、この台風21号においては建物被害もさることながら、市の44%を占める森林に壊滅的な被害があったと報告されています。その規模は把握できているだけで500ヘクタール(サッカーコート700面)以上にもおよび、その被害の大きさから山林の所有者負担だけでは対応仕切れない状況となっています。

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台風21号による強風でなぎ倒されたスギ・ヒノキの人工林

この山林被害のあった山間集落の高槻市樫田地区は民家付近にも倒木による被害が出ており、民有地であるために行政では対応し難く、そのため市の災害ボランティアセンターに相談があり、日本財団では、大阪府にあるの森林ボランティア団体と連携して、その対応を行いました。その困り事案件は集落の墓地に通じる小径が強風により木々が倒れ通行不可となりその倒木の処理と、同地区の事業所裏の危険木の処理依頼でした。今後も森林被害による行政では対応しきれない樫田地区での困りごと案件が増えると予想されます。

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民家裏の墓地に通じる小径の倒木処理
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チェーンソーを使って倒木の処理を行う、日本森林ボランティア協会のメンバー

今回被害を受けた森林は樹齢が50年前後で国策によって植林されたスギとヒノキの人工林で、全てが個人所有の山林であるため森林の再生のための倒木の撤去や新たな植林は絶望的とされています。この放置が続けば、保水力を失い地盤が不安定になった山は大雨により大規模な地滑りを起こす原因ともなり得ます。森林の再生には50年から100年の単位で行われる事業ですので、一刻も早い市や府を超えた国レベルでの対応が望まれます。

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