ご寄付を活用し、支援させていただいた団体のご紹介

日本財団HEROsは、アスリートの社会貢献活動を推進することで、ファンやスポーツで繋がる多くの方の社会課題に対する関心や行動を生み出し、社会課題解決の輪が広がる未来をつくることを目的とし活動しています。これまで、アスリートが少年院を訪問し在院生を鼓舞する更正支援プロジェクト、アスリートが現地の方々と交流し情報発信などを実施する被災地支援、アスリートが学校を訪問しパラスポーツを通してダイバーシティ教育をするHEROsスクールプロジェクトを実施してまいりました。これらについて、皆さまからのご寄付を活用させていただいていました。

現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、これまでのような子どもたちや現地の方々と触れ合う活動を行うことが難しいのが現状です。それに伴い、HEROsの活動をオンラインで実施する準備を進めています。オンライン化することで、全国の子どもたちを対象により多くのアスリートと交流できる機会が増え、活動の範囲が広がるのではないかと前向きに取り組んでいるところです。更正支援プロジェクト、被災地支援、HEROsスクールプロジェクトの他にも、アスリートへの社会貢献教育や子どもたちとアスリートの交流の拡大を図っていきます。

皆さまからのご寄付は、今後もHEROsの活動のために大切に活用させていただきますので、引き続きのご支援をお願い申し上げます。

今月は、皆さまからのご寄付を活用させていただき支援する団体の活動について、ご報告します。

一般社団法人日本障がい者サッカー連盟

HEROs AWARD 2019にて、最優秀賞にあたるHEROs OF THE YEARを受賞した日本障がい者サッカー連盟の活動に、500万円支援させていただきました。幅広い活動の中で、今回支援させていただいたのは、「インクルーシブフットボールフェスタ」と「障がい者サッカー選手による出前授業」の実施です。

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日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さんと障がい者サッカー選手が子どもたちと一緒にサッカーをする様子

「インクルーシブフットボールフェスタ」とは、障がいの有無、性別、年齢を超えてまぜこぜで一緒にサッカーをするイベントです。これまで、東京都と広島県で2018年より開催されてきましたが、今回支援させていただくことで、北海道や茨城県でも開催することとなりました。特に「まぜこぜスマイルウォーキングサッカー」はユニークで、走ることを禁止し、全員が歩いてサッカーをすることで、視覚障がい者や電動車いすユーザーを参加できるものです。また、ブラインドサッカーやアンプティサッカーなど障がい者サッカーの体験会も行うことで、障がい者理解の促進及び障がい者サッカーの普及を行っています。本事業の価値を幅広い地域に伝えることで、企業など支援者の獲得に繋げることで、継続的な開催を目指しています。

「障がい者サッカー選手による出前授業」では、首都圏の小中学校を障がい者サッカー選手が訪問し、目標達成経験談やダイバーシティについて伝えたり、サッカーで障がいの有無や性別、運動能力などの様々な違いを超えることができることを体感したりします。この事業を通して、人間の無限の可能性を伝え、子どもたちのチャレンジ精神を育むことができ、またアスリートの活躍の場を広げることを目指しています。

これら予定されていた事業は、新型コロナウイルス感染症の影響で現在延期となっていますが、収束後実施される予定です。

一般社団法人Sport For Smile

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メンターと子どものスポーツ交流の様子

HEROs AWARD 2019にて、HEROs賞を受賞したSport For Smileに、100万円支援させていただきました。本団体は、家庭内暴力(DV)被害者の子どもたちの「笑顔」と「人を信じる力」を取り戻すことを目的に活動しています。今回は、「スポーツメンタリング」という事業を支援させていただきました。本事業は、DV経験のある小学生を対象に、大学生がメンターとして約半年間彼/彼女らのお世話をするものです。スポーツ交流などを10回ほど予定しており、メンターは子どもたちを自宅から会場まで送り迎えします。このように長い時間メンターとコミュニケーションをとることで、子どもたちに人を信じる力を取り戻させています。スポーツ交流では、サイクリング、バレーボール、水泳、障害物競走、ブラインドサッカー、ダンス等を実施しています。また、スポーツ交流の際は、他の子どもたちの前で「何が楽しかった」等を発表する機会を提供することで、自分の意思を発信する大切さも教えています。

スポーツ交流やメンターと子どもたちの交流は、新型コロナウイルス感染症の影響で延期になっていますが、オンラインによる大学生メンターへの研修を現在進めつつ、収束後DV被害者の子どもたちへの支援を再開する予定です。

寄付の状況 2022年9月末現在 
1億8,095万3,302円

日本財団への寄付 4つの特徴

  1. 寄付金はすべてを支援活動に活用します
  2. 50年以上の助成実績があります
  3. 寄付者の皆さまにきちんと報告します
  4. 税制上の優遇措置が受けられます