HEROs AWARD2020・HEROs OF THE YEARが決定

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HEROs AWARD 2020受賞者(左から堀江航氏、田中時宗氏、二村元基氏、有村智恵氏、炭谷銀仁朗氏)※二村氏は、本田圭佑氏の代理として受賞

日本財団HEROsでは、年に1度スポーツの力やアスリートの力を活用した社会貢献活動を表彰し可視化する式典(以下、HEROs AWARD)を実施しています。
今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、受賞者と審査委員のみの出席とし、2020年12月21日に日本財団ビルにて開催しました。

HEROs AWARDは、アスリートや団体がスポーツの力を活用して実践する社会貢献活動を表彰することで、競技場の外でスポーツマンシップを発揮するアスリートを可視化し、支援の輪を広げることを目的としています。

2020年2月から公募を開始し、全国から60件もの素晴らしいプロジェクトの自薦・他薦をいただき、事務局にて調査したプロジェクトを含め、合計123件のスポーツの力を活用した社会貢献活動を審査させていただきました。

本田圭佑氏(サッカー)、有村智恵氏(ゴルフ)、日本プロ野球選手会、一般社団法人センターポールがHEROs AWARD 2020受賞者に選ばれました。また、受賞者の中で最優秀賞である「HEROs OF THE YEAR」は、本田圭佑氏に決定しました。

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HEROs OF THE YEARを受賞した本田圭佑氏(海外にいらっしゃるため、ビデオメッセージでの出演)

HEROs OF THE YEAR

本田圭佑氏
「AFRICA DREAM SOCCER TOUR supported by SHOWA GLOVE」

東アフリカの経済的な困難を抱える子どもたち(スラム街の子供たち、元ストリートチルドレン、HIV)に対し、無償のサッカー指導の機会、サッカーアカデミー入団の機会、サッカー以外の才能育成の機会を提供するプロジェクト。子どもたちの「今」を助けるだけでなく、「未来」の可能性を広げている点が高く評価されました。

HEROs WINNER 2020

有村智恵氏
「➀智恵サンタ ②被災地支援 ③ladygo.golf」

「智恵サンタプロジェクト」は、子どもたちから直筆で叶えたい夢の手紙を募り、その夢を叶えるプロジェクトです。「被災地支援」では、東日本大震災や熊本地震などで被災した地域へ出向き、炊き出しやスポーツ交流、チャリティーオークションなど心に傷を負った被災者の支援活動を行いました。「ladygo.golf」では、プレーヤーズ委員会の委員長の立場として、女子ゴルファーが実施するチャリティー活動・寄付の呼びかけなどの情報発信を行いました。有村氏は、2008年に起こった「岩手・宮城内陸地震」でのチャリティー経験をきっかけに、その後社会貢献活動を拡大してきました。プロゴルファーとして、女子ゴルフ界の社会貢献活動を推進し、けん引してきた草分け的存在です。特に、子どもたちに夢を持つことを諦めてほしくないという彼女の強い想いとともに始まった「智恵サンタ」は、「強く願えば夢は叶う」ということを子どもたちに体感させる点、また彼女の人を巻き込み社会貢献活動の輪を広げてきた実績が高く評価されました。

日本プロ野球選手会
「① 新型コロナウイルス感染症拡大防止活動基金への寄付 ②ドナルド・マクドナルド・ハウス支援」

「新型コロナウイルス感染症拡大防止活動基金への寄付」では、12球団741名のプロ野球選手が一体となり、新型コロナウイルス感染拡大防止活動への寄付を呼びかけ、総額5憶円を超える寄付金を集めました。「ドナルド・マクドナルドナルド・ハウス支援」では、病気の子どもとその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」への寄付、物資支援、訪問活動を継続に実施しています。特に新型コロナウイルス感染症拡大防止活動基金への寄付は、まさに人を巻き込む「スポーツの力」を体現したと言えるプロジェクトです。新型コロナ禍、スピード感を持ってスポーツ界からの支援を行った点が高く評価されました。

一般社団法人センターポール
「パラアスリートによる学校・企業向け障がい理解講習及びパラアスリート競技支援」

パラアスリートが中心となり行う学校や企業での障がい理解講習を通じて、障がい者がチャレンジする機会を提供し、健常者が障がい者を受け入れる環境を整備しているプロジェクトです。パラアスリートだからこそ伝えられること、そんな生の声を通して、障がいに対する考えを社会に共有しています。このプロジェクトを通して、健常者が障がい者とのかかわり方について学び、インクルーシブな社会に繋がる点が高く評価されました。

2020年は新型コロナウイルスの影響によりスポーツ界は、チームや組織が活動の中止を余儀なくされ、主要な大会も軒並み延期や中止に追い込まれる年でした。しかし、そのような状況下でも競技を超えて多くのアスリートたちが社会に目を向け、活動に取り組んだ年でもありました。アスリートだけでなく多くのファンを巻き込みながら、スポーツの力を活用した社会貢献活動が一層拡がっていくよう、日本財団HEROsは2021年も邁進します。

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HEROs AWARDに出席したHEROs審査委員(左から笹川順平、宇賀康之氏、中井美穂氏、間野義之氏、中江有里氏、藤沢久美氏、松田裕雄氏)

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