草彅剛さん「みんなの力が集まり1つの形に」。Withコロナ時代の新型ドクターカーが公開
2021年4月9日、LOVE POCKET FUNDおよび日本財団の新型コロナウイルス対策支援の報告会と、寄贈されたドクターカーのお披露目会が開催されました。
LOVE POCKET FUNDを代表して草彅剛さん、そして支援先の日本医科大学のみなさん、日本財団会長の笹川陽平が列席。
草彅さんが「みんなの力」と語った寄付は、Withコロナの医療の現場にどのように届いたのか。列席者のみなさんのお話と、新型ドクターカーの全容をご紹介します。
医療従事者の想いが詰まったドクターカーがお披露目
LOVE POCKET FUNDならびに日本財団からの支援によって日本医科大学付属病院に配備された、新型ドクターカーがお披露目されました。高度救命救急センター 医局長 増野智彦さんが「医療従事者の想いが詰まった、まったく新しい“動くICU(集中治療室)”」と語るドクターカー。
移動式X線撮影装置や超音波診断装置、そして新型コロナウイルス感染症の重症患者への最後の切り札とも言われる人工心肺装置ECMO(Extracorporeal Membranous Oxygenation)用のストレッチャーが配備され、搬送中の治療や手術にも対応。また、患者室陰圧HEPAフィルター付き換気装置は1分間に車内の空気を20回以上喚起することができます。
お披露目に立ち会い、ドクターカーに乗り込んだ草彅剛さんは「(車内)はすごく広くて、最新の医療機器が設備されている。LOVO POCKET FUNDに寄付いただいたみんなの力が集まり1つの形になった。今日から本当に発進するんだな、人の命が救えるんだなと思った」と語ります。
LOVE POCKET FUND・日本財団による新型コロナウイルス対策支援
「新しい地図」の草彅剛さん、稲垣吾郎さん、香取慎吾さんが日本財団と共に立ち上げた基金「LOVE POCKET FUND」。398,258,486円(2021.4.9AM時点)の寄付金が集まり、今回のドクターカーの寄贈に至りました。
また上記のほか、日本財団は新型コロナウイルス感染症対策支援として、全国127の医療施設に総額49.4億円の寄付を実施。今回、ドクターカーが導入された日本医科大学の関連医療施設にも総額228,060,000円の寄付がされました。
ドクターカーのお披露目当日は、医療支援報告会も行われ、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れを行っている日本医科大学の取り組みについても話されました。感染対策のされた病床の確保、治療に必要な最新危機、そして人的リソースなど、病院側の負担が大きいとされる新型コロナウイルス感染症患者の受け入れ。
高度救命救急センター 部長 横堀將司さんは「(コロナ治療の現場は)ワンチーム。10名程度の医療従事者が1つになって1人の患者の治療に向き合います。マンパワーが何より大事ですが、一方でもう1つ兵站(後方からの物資の供給)も重要」と語り、日本財団からの支援で実現した感染症病床用の医療機器配備について感謝の意を述べました。
報告会のなかで、日本財団会長の笹川陽平は「新型コロナウイルス感染症の治療にあたる日本医科大学のみなさんに心から感謝申し上げます」と謝辞を述べます。また基金立ち上げに尽力した「新しい地図」について、「『新しい地図』が基金を立ち上げたことで、約4億円もの支援金が日本中から集まりました。『新しい地図』のように社会に貢献したいという想いを持つタレントやスポーツ選手が増えることで、日本に寄付文化が花開くのです。『新しい地図』のみなさんに感謝します」と語りました。
草彅剛さん「みんなの力でできた新型ドクターカー」
Withコロナ時代の地域医療のシンボルになると期待を寄せられる新型ドクターカー。草彅剛さんは、今回の支援が「みんなの力」であることを強調します。
「今日は新型ドクターカーの初お披露目ということで、記念すべき日になりました。ドクターカーによって1人でも多くの人の命が救われることを願っています。命より大事なものは、この世にありません。
僕1人の力ではなくて、みんなの力でドクターカーができた。それが本当にすばらしいことだと思います。NAKAMAのみんなやLOVE POCKET FUNDに寄付をしてくれたみなさんの力が、目に見える1つの形になりました。僕と慎吾ちゃんと吾郎さんで『新しい地図』を広げて、それが新しい形になった。それを支えてくれる皆さんが原動力になっています。これからもみなさんと共に歩んでいけたら。
医療従事者のみなさんも、家族や友人もいるなかで、自らも危険にさらしてがんばっていらっしゃる。感謝しています。
つらいこともあると思いますが、これからも一緒に手をつないでがんばっていきましょう」
LOVE POCKET FUND
新しい地図の3人と日本財団の共同プロジェクト。LOVE POCKET FUND(愛のポケット基金)として、集められた寄付は、間接経費をいただくことなく、すべて「生きにくさ」を抱えている女性や子ども、高齢者を中心とした支援や地方創生の支援に活用される。第一弾として新型コロナウイルス感染症の拡大に対し「新型コロナウィルスプロジェクト」として、医療の最前線で活躍している医師、看護師、ボランティアやその子どもたちの支援を実施。