東南アジア障害者リーダー修士奨学金

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タイのチュラロンコン大学で心理学修士課程を修了した、同国出身のニチャリー ペネアクチャナサックさん。現在はユニセフ東アジア太平洋地域事務所で社内の多様性推進に携わるほか、友人と団体を設立し子どものメンタルヘルス支援にも取り組んでいる。(2026年5月現在)

東南アジア障害者リーダー修士奨学金とは

東南アジア各国では、障害者権利条約の批准や障害者の権利に関する基本法の整備が進められてきました。一方で、教育や就労の機会、交通や情報へのアクセスなど、日常生活における課題はなお多く残っています。本事業は、「ASEAN University Network – Disability and Public Policy Network(AUN-DPPnet)」を現地実施団体として、障害者の修士課程での学びを支援し、専門性を活かしてこうした課題に取り組む当事者リーダーを育成するプロジェクトです。

  • ASEAN諸国を代表する大学間ネットワーク「ASEAN University Network」内に設置された、障害政策分野の人材育成を目的とする組織。マレーシアの国立大学マラヤ大学内に事務局を置く。

事業概要

本事業では、東南アジア諸国の障害者を対象に、2016年から毎年約10名へ修士課程で学ぶための給付型奨学金を提供しています。同地域において障害者のみを対象とし、学費や生活手当に加えて、障害に応じた合理的配慮に必要な費用も支援していることが特徴です。
奨学生は、公共政策、社会科学、教育など、それぞれの関心や将来の活動に応じた分野で専門性を高めています。

  • 対象大学:東南アジア諸国の大学
  • 支援内容:学費、生活手当、教科書代補助、障害に応じたデジタル機器や手話通訳の補助、留学に伴う往復航空費補助
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プトラ・ビジネススクールへ留学し経営学修士課程を修了した、インドネシア出身のろう者ミッシェル ラヨントさん。現在はインドネシア手話通訳センターで会長秘書として勤務しながら、イベントや会議にも登壇し幅広く活動している。(2026年5月現在)
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プトラ・マレーシア大学で経済学修士課程を修了した、マレーシア出身のアドゥフラ H ファロウクさん(写真右)。メディア主催のシンポジウム「Malaysia Inclusion Summit 2025」に登壇する様子。現在はマレーシア国際イスラム大学の経済学博士課程で研究を進めながら、NGOが実施する障害政策の実施状況を調査するプロジェクトなどにも関わっている。(2026年5月現在)

これまでの実績(2026年3月末現在)

2016年の事業開始以降、91名の障害者へ奨学金を提供してきました。奨学生は、マレーシアのマラヤ大学、プトラ・マレーシア大学、フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学、インドネシアのアイルランガ大学、タイのマヒドン大学などに進学し、それぞれの専門分野で学んでいます。

奨学生の出身国別の内訳

●マレーシア30名、フィリピン18名、インドネシア16名、タイ14名、ベトナム7名、カンボジア4名、ミャンマー2名
奨学生のうち54名は修士課程を修了し、障害当事者団体、国連機関、企業、政府機関、学校などで活躍しています。日々の仕事に加え、イベントや会議での登壇、SNSでの情報発信などを通じて、当事者の視点から障害者が直面する課題の解決に取り組んでいます。

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日本財団 特定事業部 インクルージョン推進チーム

  • メールアドレス:100_inclusion_suishin@ps.nippon-foundation.or.jp