東日本大震災への支援(ROADプロジェクト)

写真:津波の被害を受けた被災地の様子

2011年3月11日に三陸沖を震源とする東北沖太平洋大地震により、国内観測史上最大の津波が発生し、東北から関東にかけて大きな被害をもたらしました。東京電力福島第一原子力発電所(福島県)の事故も起こり、今も避難が続いている地域があります。日本財団は、この東日本大震災発生後すぐに支援を決定し、復旧・復興支援に貢献できるように活動を続けてきました。国内外から寄せられた約90億円の寄付金を刻々と変わる被災地のニーズに合わせた支援活動に役立てました。ご協力いただいた皆さまのご厚意に心より感謝申し上げます。

ROADプロジェクトとは

ROADプロジェクトは、どんな困難も乗り越える力(Resilience will Overcome Any Disaster)という意味の英語の頭文字から名づけました。そこには、復興という名の道、明日への希望という道、一人ひとりの夢に続く道、色々な道がひとつになって未来へ進むという思いが込められています。民間ならではの迅速で柔軟な独自の支援のほか、国内外の企業とも協力して被災地のニーズに合わせた支援を行ってきました。

(1)緊急支援

被災者への弔慰金・見舞金の配布や臨時災害FM局の開局・運営支援、NPO・ボランティア団体への緊急活動支援助成のほか、ダイムラーAG寄贈の特殊車両での復興支援などを行いました。

(2)コミュニティ支援

震災によって壊された地域のつながりを修復するため、仮設住宅でのコミュニティ形成、地域の伝統的な祭りの復活、被災地の妊婦や母親への支援などを行いました。

(3)人材育成

被災地の子どもの心のケアや10年20年後の将来を担う若い世代の育成など息の長い継続的な支援を行いました。また、ダイムラー社からの寄付金を復興に役立ちたいという若者の教育費用として活用するため「ダイムラー・日本財団 イノベーティブリーダー基金」を設立しました。

(4)産業支援

地震と津波によって壊滅的な被害を受けた東北沿岸地域の造船や水産業の復興支援を行いました。キリングループによる「復興応援 キリン絆プロジェクト」、中東のカタールで設立された「カタール フレンド基金」などと協力をして支援を行いました。

(5)仕組み構築

被災した零細・中小企業や被災地で起業しているソーシャルビジネスを後押しするため、「わがまち基金」を地元の信用金庫と設立。また、民間人材を被災自治体等に派遣するプロジェクト「WORK FOR東北」も開始しました。

ROADプロジェクト活動報告

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お問い合わせ

日本財団 災害対策チーム

  • 電話:03-6229-5282
  • メールアドレス:saigai@ps.nippon-foundation.or.jp