2017年国連海洋会議「ハイレベルレセプション:私たちの海、私たちの島々、私たちの未来SDGs14の実施のためのパートナーシップ」

米国・ニューヨーク

はじめに、ここにお集まりいただいた皆さまに深く感謝申し上げます。皆さまとこの場で、持続可能な開発目標14(the Sustainable Development Goals : SDGs14)※の実施に向けお話しする機会を得たことを心から嬉しく思います。

日本財団はSDGs14の達成にコミットしています。特に小島嶼国や後発開発途上国に対する支援です。本日の昼は、この一環として、国連海事・海洋法課(United Nations Division for Ocean and the Law of the Sea : UN DOALOS)と新たに3つの人材育成事業を実施するための署名と発表をいたしました。本事業は、後発開発途上国からの若手専門家に対する国家管轄圏外区域の海洋生物多様性(Marine Biological Diversity of Areas beyond National Jurisdiction : BBNJ)の保全及び持続可能な利用をはじめとする研修を実施することで、SDGs14という目標達成を目指します。

この30年、日本財団はある信念を持って人材育成に取り組んできました。それは、人類の進化は献身的に物事に取組む人々によって、引き起こされているということです。ここにお集まりいただいた皆さまは、誰よりも海のことを考え、海を持続可能な形で利用・管理していくために日々努力なさっています。

私たちが直面している海の問題は、広範囲にわたる世界規模のものとなっています。一つの組織や一つの国だけで対処できるものではありません。一人ひとりが分野や組織を超えて、海を想い、知恵を出し、一丸となって行動を起こさなければ、課題解決はできません。持続可能な海を次世代に引き継げるよう、皆さまと引き続き努力してまいりたいと思います。

※持続可能な開発目標14:海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する(SDG : Conserve and sustainably use the oceans and marine resources for sustainable development)