ヤングリーダー奨学基金リーダーズワークショップ

日本・大分

立命館アジア太平洋大学出口治明学長、「笹川良一ヤングリーダー奨学基金(The Ryoichi Sasakawa Young Leaders Fellowship Fund: Sylff)」フェローの皆さま、そしてお集まりいただきました皆さま。

本日の閉会にあたり、このような非常に素晴らしい 「Sylffリーダーズワークショップ2018-2019・春期セッション」の開催にご尽力いただきました出口学長並びに立命館アジア太平洋大学の皆さまに深く感謝を申し上げます。

Sylffフェローの皆さま。本日は、世界が直面する食糧問題に様々な視点から向き合うために、Sylffネットワークから20人の専門家がここ大分に集まりました。本ワークショップを通じて、地球規模の課題に取り組むためにフェロー同士のネットワークを一層深め、強化できたことは私にとってこの上ない喜びです。

Sylffプログラムは国籍や言語、民族、宗教、政治などに関らず、地球規模の課題に向き合うことが出来る「公の精神」をもったリーダーを育成することを目的に設立されました。ここで、私は敢えて「公の精神」という言葉を強調したいと思います。

私たちが共に歩み始めて30年以上が経過しました。世界経済や社会課題は、人口動態の変動や技術の進歩を伴って、良くも悪くも変化し続けています。例えば、海洋問題、貧困問題、そして皆さまが今回のワークショップで議論された食糧問題など一国や一組織では解決が困難な重大な課題に人類は直面しています。

まさに世界は今、地球規模の課題を理解し、知識と知恵と経験をもってそれらの課題解決に向けて行動する「公の精神」を持つリーダーを必要としているのです。

Sylffフェローの皆さま。まさに世界は今、あなたたちを必要としているのです。

皆さまが様々な課題に取り組む中で新たな難問が生まれたり、あるいは、一人では克服できないような大きな壁に直面することもあるかもしれません。

しかし、忘れないでください。あなたは一人ではありません。

私たちは、これからも16,000人を超えるSylffフェローと共に成長していきます。フェローの一人ひとりが今日ここにお集りの皆さまと同じようにあなたの力になってくれる友人であり仲間なのです。これがSylffネットワークの力です。皆さまには、世界に良い変化を生み出すために、引続きこのネットワークを強化し、最大限活用していただくことを期待しています。