Our Ocean 2019

ノルウェー・オスロ

みなさま、地球の全生命を支えている「母なる海」は一つです。中でも海から最も恩恵を受けてきた我々人間ですが、その身勝手な行動から発生する様々な悪影響をも、何十年にも渡り、海に負担させてきました。母なる海の悲鳴が皆様には聞こえないのでしょうか?

日本財団は、設立当初から海にコミットしてきました。One World One Familyの活動理念のもとに、海の危機を食い止めるための次世代の養成をはじめ様々な活動を実施してきました。本日は我々の活動を更に加速させるための新たな3事業を発表いたします。

まずは、「ネクサスプログラム」をご紹介します。日本財団は、ワシントン大学を含む100以上の研究機関、10,000人以上の科学者を巻き込む世界最大のネットワークを構築し、「気候変動」、「海洋汚染」など喫緊の海洋課題の解決を目指します。本事業は2020年4月に開始します。

2つ目は、気候変動による多大な影響を真っ先に受けている、海とともに生活をしている島嶼国の人々です。日本財団は、島嶼国の置かれている環境について直接彼らの声に耳を傾け、科学的エビデンスに基づいた政策立案や実行をエンカレッジするためのプラットフォームとなる、世界島嶼国サミットを50近い国々と、2021年に日本で開催致します。

最後にNippon Foundation GEBCO Seabed 2030をご紹介します。“Seabed 2030”は、海底地形を100%解明することを目標に世界の多様なステークホルダーを巻き込んで実施しています。つい最近、このグローバルな活動を更に加速させ、ブラッシュアップさせるための新たなイニシアティブを発表しました。

皆様、宇宙からみれば、地球はOne World One Familyです。今を生きる我々には千年先の人類に、健全で美しい海を引き継ぐ責務があります。この重要な責務をまっとうするため、ともに歩んでいこうではありませんか。

ご清聴ありがとうございました。