DeepStar覚書締結式典

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配信をご覧の日本の皆さん、おはようございます。そして、ヒューストンのDeepStarのトーミーさん、シャムジーさん、皆さん、こんばんは。日本財団会長の笹川でございます。本日は、お忙しい中、日本財団―DeepStar連携技術開発に関する新たなMoU締結式にご参加を賜りまして誠にありがとうございます。皆さんがこの締結式に興味を持ち、ご参加いただいたことに我々大変感謝をしております。また、本日は日本財団とDeepStarで連携技術開発に関する新たな覚書を締結できたことを心から喜ばしく思います。

皆さんご存じの通り、最近では、世界全体として、再生可能エネルギーや水素利用といったカーボンニュートラルや脱炭素化に向けた動きが日に日に加速しています。先月11月にグラスゴーで開催された第26回気候変動枠組み条約締約国会合(COP26)の成果文書において、パリ協定で示された産業革命前からの気温上昇を、温暖化被害の多い2度よりも低い、1.5度を目指して温暖化ガス削減を進めることで各国が確認をしました。Deepstarとは、2018年に立ち上げた日本財団―DeepStar連携技術開発プログラムにおいて、海洋石油・天然ガス開発における自動化や効率化などに関する新技術の開発を進めてきており、既に商用化に至った製品が出るなど、成果が出始めてきていることをうれしく思っています。今回、これまでの成果を振り返りまして、日本側とDeepstar側の双方の強みを活かして、我々としても、今後は、新たに環境をテーマとした技術開発で連携を深めていくべきです。海洋開発分野においても、エネルギーを産み出す際の環境負荷を低減していく、又はCO2を海底に埋め戻すことで環境負荷低減に貢献していく、そんな新たな海洋開発を進めていく必要があるのではないでしょうか。今日はその目的達成の第一歩になると私は考えており、この記念すべき日に立ち会えることを大変光栄に思います。

日本の企業の皆さんにおかれましては、ぜひともDeepStarとの連携により、新たなイノベーションを起こし、将来の日本の、そして世界の海洋開発市場を新たに環境面から牽引していくんだという強い思いを胸に、積極的に挑戦していただきたいと思います。DeepStarの皆さんにおかれましては、日本の技術力を活用し、人と地球環境に優しい新しい海洋開発に果敢に取り組んでいただければと存じます。

DeepStarと日本企業の皆さん方がこれから大いにご活躍されますことを心から願っておりますと同時に、我々も皆さんと一緒に精一杯汗をかいて参りたいと思っておりますので、引き続いてのご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。DeepStarのトーミーさん、シャムジーさん、皆さん、2018年に現在のプログラム立ち上げの締結式でヒューストンをお伺いした際には、アストロズのホーム球場であるミニッツメイドパークで始球式をやらせてもらうなど、お世話になりました。また機会がありましたら、スタジアムで投げたいと思っております。投球する準備は万全です。いつでもお誘いお待ちしております。さて、少し話が脱線しましたが、最後に、日本企業の皆さんの、未来に向けたユニークで革新的な技術開発を期待してご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。