第40回世界保健機関(WHO)笹川健康賞授賞式
於: ジュネーブ
お集りの皆さん。まずもって、本年の笹川健康賞の受賞者であるドリーン・ラモゴラ=マシレ博士に祝意を表したいと思います。また、笹川健康賞が今年で40年目という節目の年を迎えるにあたり、テドロス事務局長、審査員の皆さん、そして本賞を支えて下さっている全ての皆さんにこの場を借りて御礼申し上げます。
ご承知の通り笹川健康賞は、アルマ・アタ宣言においてプライマリー・ヘルス・ケアの推進が健康増進の鍵であると謳われたことに伴い、プライマリー・ヘルス・ケアの重要性を高く評価した父である笹川良一によって創設された賞であります。そして、今なお、プライマリー・ヘルス・ケアの推進を通じて「人々の健康を増進し、守っていくことは、持続的な経済と社会の発展に不可欠であるとともに、より良い生活の質と世界平和に貢献する」というアルマ・アタ宣言の精神は重要であると認識しております。
そうした観点から、本年はコミュニティや伝統的指導者を巻き込みながら子宮頸がん予防の活動を推進してきたドリーン・ラモゴラ=マシレ博士の活動が本賞を受賞することとなりました。プライマリー・ヘルス・ケアを体現したマシレ博士の活動に敬意を表すと同時に引き続きプライマリー・ヘルス・ケアの先導者として活躍されることを願い、本賞を贈呈いたします。改めておめでとうございます。