ローマ法王にWHOハンセン病制圧大使 笹川陽平が遺憾の意「出世主義はハンセン病」発言に対して

ローマ法王が6月6日、カトリック聖職者や教皇庁スタッフの育成機関「教皇庁聖職者アカデミー」(Pontifical Ecclesiastical Academy)で聖職者らの過度な出世主義を批判する演説を行い、この中で「出世主義はハンセン病」と発言していたことが分かりました。

ハンセン病が悪いものの「象徴」として使われた形で、世界保健機関(WHO)のハンセン病制圧大使、日本政府のハンセン病人権啓発大使を務める笹川陽平(日本財団会長)は6月13日、患者・回復者に対する差別を助長する恐れがあるとしてローマ法王に文書(別添参照 PDF/377KB)で遺憾の意を伝えました。駐日バチカン大使館にも同じ文書を届ける予定です。

これについて笹川は「南米諸国にはカトリック信者も多く、法王発言が患者・回復者に与える影響も大きい。可能なら法王に拝謁をお願いして、患者・回復者が置かれている現状などを説明させていただきたく考えている」と語っています。

ハンセン病差別問題で笹川は2012年1月、英米合作のアニメ映画「The Pirates! Band of Misfits」の予告編の中に患者・回復者に対する差別表現があったため、製作会社2社に遺憾の意を伝え、当該個所が修正・削除された経緯があります。

  • 法王の演説内容を掲載したバチカン公式サイトもご参照ください。
  • 既にこの問題を取り上げた海外メディアもあります。

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