愛着研究第一人者の来日シンポジウム開催“アタッチメント(愛着)障害”が子どもにもたらす影響とは
場所:日本財団ビル2階大会議室(港区赤坂)
日本財団は、すべての子どもが温かい家庭で育つ社会を目指して活動しています。このたび、米国から愛着研究の第一人者を迎えて、シンポジウム「乳幼児の養育にはなぜアタッチメントが重要なのか〜愛着(アタッチメント)障害とその支援〜」を開催します。
近年、メディアでも「愛着(アタッチメント)障害」という言葉を耳にすることが増えています。しかし「愛着」とは何か、なぜ障害が起こるのか、それが子どもの発達にどのような影響をもたらすのかは、十分に知られていないのが現状です。
シンポジウムでは、愛着研究の第一人者であり、「チャウシェスクの子どもたち」と呼ばれたルーマニアの孤児の研究※にも携わった米国・チューレイン大学のチャールズ・H・ジーナ教授が、乳幼児の養育に愛着が重要である理由を、施設養育や里親家庭における事例研究の結果などを交えて語ります。また、日本で乳幼児と親のアタッチメントの評価やアタッチメント障害の診断や治療に携わる目白大学の青木豊教授より、日本の状況をお話しいただきます。
- 「ブカレスト早期介入計画」(Bucharest Early Intervention Project: BEIP)。チャウシェスク政権時代の人工中絶禁止と人口増加政策により、政権崩壊時、ルーマニアには10万人を超える孤児が施設にあふれた。そのうち里親に預けられたグループと施設に残ったグループ、さらに施設養育の経験のない子どもの脳や言語の発達やIQ、心理状態などを調査・比較した。
記
日時 | 2015年9月30日(水) 14:30〜17:00(受付開始14:00) |
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場所 | 日本財団ビル 2階大会議室(東京都港区赤坂1-2-2) |
主催 | 日本財団 |
定員 | 200名(先着順・事前申込制) |
プログラム | 14:30 開会挨拶 14:40 [特別講演]チャールズ・H・ジーナ教授 「乳幼児の養育にはなぜアタッチメントが重要なのか〜愛着(アタッチメント)障害とその支援〜」 15:40 [講演]青木豊教授 「アタッチメントに問題をもった乳幼児へ支援〜日本での実践から〜」 16:10 指定発言・質疑応答 指定発言は、笹川記念保健協力財団・喜多悦子理事長、全国里親会の木ノ内博道副会長より頂きます。 |
- 日英同時通訳あり
<プロフィール>
チャールズ・H・ジーナ教授
(チューレイン大学教授、乳幼児精神保健研究所所長、精神科医)
乳幼児の精神保健、アタッチメント(愛着)研究の第一人者でアタッチメント障害の国際的な分類の一つの提唱者でもある。ニューオリンズにて虐待を受けた乳幼児へのコミュニティーベースの介入プロジェクトや、ルーマニアの施設養育の影響をランダムサンプリングにより実証的に研究したブカレスト早期介入計画(BEIP)等に携わる。「Handbook of Infant Mental Health、Romania’s Abandoned Children」など著書多数。
青木豊教授
(目白大学人間学部子ども学科教授、相州乳幼児家族心療センター長、精神科医・医学博士)
国立山口大学医学部卒業、東海大学医学部精神科学教室やルイジアナ州立大学精神科に所属し、チュ―レイン大学精神科にてフルタイム乳幼児研究員。現在は相州乳幼児家族心療センターにて親と乳幼児のための専門治療チームを組織している。神奈川県児童相談所子ども家庭サポートチーム「虐待対策班」アドバイザー。
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