日本財団18歳意識調査 第40回 テーマ:「新型コロナワクチン」を実施

調査結果 主なポイント

  • ワクチン接種意向:
    接種済/接種意向56.2%、未定22.5%、意向なし21.3%
  • 未定・意向なしの理由上位5つ:
    1. 短期・軽度副作用32.2%、2. 長期・重度副作用31.3%、3. 情報不足30.6%、4. 特に理由なし23.1%、5. 注射への苦手意識20.8%
  • ワクチンの様々な誤情報:
    「間違っている」と判断できたのは非意向者の約15-32%に留まる
  • 若者が選ぶワクチン接種が優先されるべきグループ上位5つ:
    1. 病院・医療機関で働く人、2. 基礎疾患を持つ人、3. 高齢者関連施設で働く人、4. 公共交通機関で働く人、5. 障害者関連施設で働く人
  • ワクチンパスポートによる特典付与:
    接種意向者の57.1%が支持、接種非意向者では26.3%

日本財団は7月、「新型コロナワクチン」をテーマに40回目の18歳意識調査を実施しました。調査は全国の17歳~19歳の男女1,000人を対象にインターネットで行い、接種意向があるのに予約等が取れていない若者が4割近くに及ぶことが明らかになった一方で、若者に対し正しい情報を届ける難しさ、また根強い副反応への不安や注射への苦手意識なども浮き彫りとなりました。
また、若者が選ぶワクチン接種の優先度では、公共交通機関や福祉施設などエッセンシャルワーカーが上位に入るなど、国が示した優先順位とは大きく異なる結果となっています。そのほか、経済団体などから提案されている国内でのワクチンパスポート及びその活用方法についても、若者の意見を聴取しています。

調査結果

18歳意識調査「ワクチン接種意向有無(n=1,000)」の円グラフ。すでに接種した9.1%。すでに接種予定日が決まっている10.5%。接種したいが、予定日は決まっていない36.6%。接種するかどうか決めていない22.5%。接種するつもりはない21.3%。
ワクチン接種意向有無(n=1000)
  • 以下、「接種するかどうか決めていない」と「接種するつもりはない」の合計を「接種非意向者」、それ以外を「接種意向者」と呼ぶ。
18歳意識調査「ワクチン接種を受けない理由(接種非意向者のみ、n=438)(複数回答3つまで)」の棒グラフ。ワクチンの短期または軽度の副作用が不安である32.2%。ワクチンの長期または重度の副作用が不安である31.3%。ワクチンに関する情報が足りない30.6%。注射が苦手である20.8%。身近で接種した人の話を聞いてから決めたい11.6%。ワクチンの予約や接種が難しい、面倒である7.3%。ワクチンの効果が不十分である6.6%。ワクチンの予約や接種の方法を知らない4.6%。メディアで接種した人の話を聞いてから決めたい3.4%。若者は新型コロナウイルスに感染しても健康に大きな影響はないと思う2.5%。国内の新型コロナウイルス感染者数は少なく、自分が感染する確率は低いと思う1.8%。既に新型コロナウイルスに感染したことがありワクチンは必要ないと思う0.2%。その他3.9%。特に理由はない23.1%。
ワクチン接種を受けない理由(接種非意向者のみ、n=438)(複数回答3つまで)
18歳意識調査「ワクチン接種の優先順位(n=1,000)(10段階で優先度設定、平均値の高い順)」のグラフ。病院・医療機関で働く人の優先順位平均7.84点。基礎疾患を持つ人平均6.88点。高齢者関連施設で働く人平均6.83点。公共交通機関で働く人平均6.43点。障がい者関連施設で働く人平均6.39点。65歳以上の高齢者平均6.19点。教育機関で働く人平均6.07点。国や自治体で働く人平均5.92点。東京オリンピック・パラリンピックの出場者やスタッフ平均5.87点。一般企業で働く50~64歳平均5.62点。教育機関の学生・生徒平均5.57点。一般企業で働く16~49歳平均5.35点。
ワクチン接種の優先順位(n=1000)(10段階で優先度設定、平均値の高い順)

調査概要

調査対象 全国の17歳~19歳男女、1,000名
調査除外 下記の関係者は調査から除外
印刷業・出版業/マスコミ・メディア関連/情報提供サービス・調査業/広告業
実施期間 2021年7月16日(金)~7月20日(火)
調査手法 インターネット調査

第40回18歳意識調査「テーマ:新型コロナワクチン」報告書

関連リンク

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