日本財団・環境省「海ごみゼロアワード2021」受賞者発表海洋ごみを削減する優れた活動・研究・技術を表彰
日本財団と環境省は、国内における海洋ごみ対策の優れた取り組みを発掘し広く発信することを目的に、「海ごみゼロアワード2021」を共同実施しています。2021年10月6日(水)に、外部審査委員による審議を経て応募総数276件より、2021年度の各賞の受賞者発表及び表彰式を実施致しました。
海ごみゼロアワード実施の背景
海洋プラスチックごみ対策を目的として、「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」を推進する日本財団と、「プラスチック・スマート」キャンペーンを推進する環境省が共同して、2019年に第1回となる「海ごみゼロアワード」を開始しました。3回目の実施となる本年度も、国内における海洋ごみ対策の優れた取り組みを発掘して広く発信することを目的に、企業、研究機関、NPO・NGO、自治体等、全国の取組やアイディア、技術開発等を幅広く募集。2021年3月22日~2021年5月20日の期間で、応募総数は計276件となりました。
受賞者発表及び表彰式当日の様子について
海洋ごみ問題に対して無関心層の行動変容を促す若者主体の活動や、エビデンス構築を目指した先駆的な取り組み、地域性に着目した取り組み、企業による再資源化の実現等、海洋ごみ対策としてモデル事例となり得るような取り組みが多く受賞していました。最優秀賞を受賞した、「Blue Earth High School」の今津 紅杏さんは、「学生から環境問題を伝えることで、多くの方が気軽に環境問題に取り組みやすいのでは、と思って活動を続けてきました。環境問題を難しい問題として終わらせず、皆さんと発信していきたい」とコメントをしており、今回の各企業、団体によって考案された海洋ごみ対策が、今後より発展し全国に広がっていくことを願っております。
関係者コメント(一部)
海野 光行(日本財団 常務理事)
「本アワードきっかけに受賞者同士の共同事業が生まれるなど、アクションの輪が一つずつ広がっています。日本財団としても様々なネットワークを駆使して、このようなモデル事例の横展開も図りたいと考えます。」
森光 敬子氏(環境省大臣官房審議官)
「若い世代の活動が多く受賞され、未来を担う世代が積極的に海洋ごみ問題に取り組み、率先して発信していることを心強く思います。日本の海洋ごみ対策をけん引していただき、世界的な海洋ごみ削減にもつながると期待しております。」
石原 良純氏(タレント・俳優)
「地球環境問題も非常に切実な局面をむかえています。本アワードが更なる活動の始まりとなることを期待するとともに、多くの方に環境問題に目を向けていただきたいと思います。」
最優秀賞 100万円
活動名 | 団体名(50音順) | 特筆点 |
---|---|---|
Blue Earth Project | Blue Earth High School(兵庫県) |
|
日本財団賞 25万円
活動名 | 団体名(50音順) | 特筆点 |
---|---|---|
プラごみ除去装置を生んだ、3世代26年に渡る海洋環境教育 | 認定NPO法人オーシャンファミリー(他2者連名)(神奈川県) |
|
護海袋(ごみぶくろ)プロジェクト | 洲本市(兵庫県) |
|
長浜ゴミ0プロジェクト カワイイのぼり旗でゴミを無くそう | 愛媛県立長浜高等学校チーム530(愛媛県) |
|
海をキレイにするビーチグラスの地域通貨 | ビーチマネー(静岡県) |
|
環境大臣賞 25万円
活動名 | 団体名(50音順) | 特筆点 |
---|---|---|
ORINASU -スクラップでビルド- | 株式会社ACALI(福岡県) |
|
植物原料100%からつくられた生分解性使い捨て食品容器 | 株式会社折兼(愛知県) |
|
生物多様性の保全を目指して「使い捨てプラスチック製品の廃止」 | 株式会社どうぶつ王国(兵庫県) |
|
瀬戸内海の海洋ごみ問題解決に向けての「自分事化」プロジェクト | 山陽学園中学校・高等学校 地歴部(岡山県) |
|
AEPW賞 25万円
活動名 | 団体名(50音順) | 特筆点 |
---|---|---|
アップサイクルチャレンジ!! 海ごみは旅人 | アノミアーナ(福井県) |
|
船でしか行けない浜辺の漂着ゴミとマイクロプラスチックも拾う | 一般社団法人E.Cオーシャンズ(愛媛県) |
|
おむ君のながい旅~海洋ごみのリサイクルで地域を啓発~ | 兵庫県立豊岡総合高等学校 インターアクトクラブ(兵庫県) |
|
容器ごみ削減につながるシェアリング容器サービス「Re&Go」 | NISSHA株式会社(京都府) |
|
審査員特別賞 20万円
活動名 | 団体名(50音順) | 特筆点 |
---|---|---|
散乱ごみ抑制と資源循環を促す飲料容器回収箱 ~進撃の回収BOX~ | CHANGE FOR THE BLUE in大分実行委員会 |
|
- ※
海ごみゼロアワードHP(外部リンク)でも結果を公開しています。HPでは、各受賞団体の紹介動画をご覧いただけます。
- ※
AEPW賞について:Alliance to End Plastic Waste(AEPW)は、廃棄プラスチック問題の解決をめざし、約50社の企業が集まった業界を横断した国際的な非営利団体(NPO)です。本アワードの趣旨にご賛同・協賛いただき、2020年度より特別賞を設立しました。
関連リンク
お問い合わせ
リリースに関するお問い合わせ
日本財団 経営企画広報部 広報チーム
- 電話:03-6229-5131
- FAX:03-6229-5130
- メールアドレス:pr@ps.nippon-foundation.or.jp
事業に関するお問い合わせ
日本財団 海洋事業部 海洋環境チーム
- 担当:吉野、高階