日本財団18歳意識調査「成人年齢引下げ」「国や社会に対する意識6カ国比較」についての調査結果を発表

調査結果 主なポイント

第45回「18歳成人・18歳の価値観」

  • 成人年齢引下げに伴う制度変更は認知広がるも、裁判員選任年齢の認知は大幅に低い
    2022年4月の成人年齢引下げ 「知っていた」+「なんとなく知っていた」 96.0%
    裁判員選任年齢の18歳への引下げ 「知っていた」+「なんとなく知っていた」 32.7%
  • 個別の制度変更への賛否:
    「18歳で親の同意が無くても契約可能」 もっと年齢を上げるべき 35.9%

第46回「国や社会に対する意識」(6カ国調査)

  • 自国の将来に関する全質問で日本は6カ国中最下位
    自国の将来「良くなる」日本13.9%、米国36.1%、中国95.7%
    経済分野での自国の競争力「強くなる」日本10.9%、米国27.4%、中国89.7%
  • 自国評価や社会参加意識などでも日本は6カ国中最下位が目立つ:
    「自国は国際社会でリーダーシップを発揮できる」日本22.8%、米国61.5%、中国86.0%
    「自分を大人だと思う」日本27.3%、米国85.7%、中国71.0%

日本財団は18歳意識調査の一環として1~2月に、4月から実施される成人年齢の引下げと日本・米国・英国・中国・韓国・インド6カ国の若者を対象にした「国や社会に対する意識」の二つの調査を実施しました。
後者は19年秋に行った9カ国調査に次ぐ国際調査で、各国の17~19歳の男女各1000人を対象に、パンデミック(世界的な大流行)となった新型コロナ禍の影響なども加え、設問数を大幅に増やして実施しました。自国の将来や経済分野での自国の競争力を「よくなる」、「強くなる」と答えた日本の若者は、いずれも6カ国中最下位で、前回と同様、国の将来を悲観的に見る傾向が際立っています。コロナ禍の関係では日本の約5人に1人、中国の約2人に1人が、パンデミック以前より「国や社会に役立つことをしたい」と感じるようになったと答えるなど、各国とも社会参加意識の高まりをうかがわせています。
一方、成人年齢の引き下げに関しては国内の1000人を対象に調査を実施、9割超が年齢引き下げの事実は知っているものの「18歳から親の同意なしで契約が可能」、「女性の結婚年齢を18歳に変更」など個別の内容を具体的に認知している若者は6割前後に留まり、裁判員選任年齢の18歳への引下げに至っては32.7%と低い数字となっています。調査では18歳成人関連のほかジェンダー意識、消費行動、仕事観、職場内コミュニケーションなどに関しても幅広く調査しています。

18歳意識調査の棒グラフ。自国の将来が「良くなる」と回答した人の割合は、中国95.7%。インド83.1%。イギリス39.1%。アメリカ36.1%。韓国33.8%。日本13.9%。
自国の将来「良くなる」回答者の割合(各国n=1,000)
18歳意識調査の棒グラフ。設問1「自分は大人だと思う」で「はい」と回答した人の割合は、日本27.3%。アメリカ85.7%。イギリス85.9%。中国71.0%。韓国46.7%。インド83.7%。設問2「自分は責任がある社会の一員だと思う」で「はい」と回答した人の割合は、日本48.4%。アメリカ77.1%。イギリス79.9%。中国77.1%。韓国65.7%。インド82.8%。設問3「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」で「はい」と回答した人の割合は、日本26.9%。アメリカ58.5%。イギリス50.6%。中国70.9%。韓国61.5%。インド78.9%。設問4「国や社会に役立つことをしたいと思う」で「はい」と回答した人の割合は、日本61.7%。アメリカ73.0%。イギリス71.2%。中国82.1%。韓国75.2%。インド92.6%。設問5「慈善活動のために寄付をしたい」で「はい」と回答した人の割合は、日本36.2%。アメリカ66.7%。イギリス69.5%。中国78.9%。韓国62.4%。インド83.7%。設問6「ボランティア活動に参加したい」で「はい」と回答した人の割合は、日本49.7%。アメリカ70.4%。イギリス64.2%。中国85.3%。韓国70.7%。インド78.1%。
社会参加意識(各国n=1,000、各項目に「はい」と答えた人の割合)
18歳意識調査の棒グラフ。設問1「政治や選挙は、自分の生活に影響すると思う」で「はい」と回答した人の割合は、日本60.9%。アメリカ64.0%。イギリス61.4%。中国70.1%。韓国69.5%。インド50.6%。設問2「政治や選挙、社会問題について、関心がある」で「はい」と回答した人の割合は、日本50.0%。アメリカ51.7%。イギリス49.7%。中国66.1%。韓国61.3%。インド46.1%。設問3「政治や選挙、社会問題について、自分の考えを持っている」で「はい」と回答した人の割合は、日本42.1%。アメリカ68.5%。イギリス62.0%。中国73.3%。韓国61.1%。インド64.4%。設問4「政治や選挙、社会問題について、積極的に情報を集めている」で「はい」と回答した人の割合は、日本29.3%。アメリカ48.5%。イギリス42.7%。中国63.1%。韓国46.2%。インド52.6%。設問5「政治や選挙、社会問題について、家族や友人と議論することがある」で「はい」と回答した人の割合は、日本34.2%。アメリカ62.1%。イギリス63.9%。中国76.6%。韓国64.5%。インド65.2%。
政治参加意識(各国n=1,000、各項目に「はい」と答えた人の割合)

調査概要

第45回「18歳成人・18歳の価値観」

調査対象 全国の17歳~19歳男女、1,000名
下記の関係者は調査から除外
印刷業・出版業/マスコミ・メディア関連/情報提供サービス・調査業/広告業
実施期間 2022年1月25日(火)~1月30日(日)
調査手法 インターネット調査

第46回「国や社会に対する意識」(6カ国調査)

調査対象 日本・米国・英国・中国・韓国・インドの17歳~19歳男女、各国1,000名
実施期間 2022年1月26日(水)~2月8日(火)
調査手法 インターネット調査

第45回18歳意識調査「18歳成人・18歳の価値観」調査報告書

第46回18歳意第46回18歳意識調査「国や社会に対する意識」(6カ国調査)調査報告書

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