第59回日本財団18歳意識調査 テーマ「万博・処理水・違法行為」万博開催「賛成」7割、処理水放出の対外説明 女性の5割が「不十分」

日本財団は、10月、「万博・処理水・違法行為」をテーマに59回目の18歳意識調査を行い、25年の大阪万博開催や福島第一原子力発電所の処理水放出に対する考え、最近、学生の逮捕が目立つ違法薬物を身近に感じた経験の有無などを聞きました。
大阪万博の開催に関しては回答を寄せた1,000人のうち7割近くが「賛成」と回答、賛成者の5割以上がその理由として「経済的な効果」や「日本や日本文化を発信するチャンス」を挙げています。
処理水の放出については、全体の6割近くが「賛成」と答えたものの、政府の説明を「不十分」とする声も約4割に上り、女性の5割は国際社会に対する政府の説明や情報発信が「不十分だと思う」と指摘しています。
違法薬物に関しては8割近くが「身近に感じたことはない」としているものの、7.3%が「使用または所持している人」や「所持していた人を知っている知人がいる」と回答。SNS上で特殊詐欺や強盗の実行犯を募集する闇バイトについても5.9%が「それと思われる求人を自身が見たことがある」と答え、若者が日常生活の中でこれらを身近に感じる環境にあることを示しています。

第59回「万博・処理水・違法行為」結果の概要

  • 2025年の大阪万博開催への賛否:
    • 賛成である 68.1%
    • 反対である 6.6%
      • 賛成であるは「賛成である」「どちらかといえば賛成である」の合計
      • 反対であるは「反対である」「どちらかといえば反対である」の合計
  • 処理水放出への賛否:
    • 賛成である 58.5%
    • 反対である 17.0%
      • 賛成であるは「賛成である」「どちらかといえば賛成である」の合計
      • 反対であるは「反対である」「どちらかといえば反対である」の合計

調査結果抜粋

18歳意識調査の棒グラフ。「2025 年に日本で万博が開催されることについて、あなたの考えを教えてください。」の質問に回答した人の項目別割合(%)。全体(n=1,000)で「賛成である」と答えた人は31.4%。「どちらかといえば賛成である」と答えた人は36.7%。「どちらかといえば反対である」と答えた人は4.9%。「反対である」と答えた人は1.7%。「わからない」と答えた人は22.0%。「答えたくない」と答えた人は3.3%。男性(n=514)で「賛成である」と答えた人は34.2%。「どちらかといえば賛成である」と答えた人は35.4%。「どちらかといえば反対である」と答えた人は6.8%。「反対である」と答えた人は2.5%。「わからない」と答えた人は17.5%。「答えたくない」と答えた人は3.5%。女性(n=486)で「賛成である」と答えた人は28.4%。「どちらかといえば賛成である」と答えた人は38.1%。「どちらかといえば反対である」と答えた人は2.9%。「反対である」と答えた人は0.8%。「わからない」と答えた人は26.7%。「答えたくない」と答えた人は3.1%。
大阪万博開催への賛否
18歳意識調査の棒グラフ。「処理水の放出に対するあなたの考えを教えてください。」の質問に回答した人の項目別割合(%)。全体(n=1,000)で「賛成である」と答えた人は33.4%。「どちらかといえば賛成である」と答えた人は25.1%。「どちらかといえば反対である」と答えた人は12.0%。「反対である」と答えた人は5.0%。「わからない」と答えた人は21.5%。「答えたくない」と答えた人は3.0%。男性(n=514)で「賛成である」と答えた人は44.0%。「どちらかといえば賛成である」と答えた人は23.2%。「どちらかといえば反対である」と答えた人は10.5%。「反対である」と答えた人は4.3%。「わからない」と答えた人は14.6%。「答えたくない」と答えた人は3.5%。女性(n=486)で「賛成である」と答えた人は22.2%。「どちらかといえば賛成である」と答えた人は27.2%。「どちらかといえば反対である」と答えた人は13.6%。「反対である」と答えた人は5.8%。「わからない」と答えた人は28.8%。「答えたくない」と答えた人は2.5%。
処理水放出への賛否
18歳意識調査の棒グラフ。「薬物について身近に感じた経験はありますか。」の質問に回答した人の項目別割合(%)。「薬物の使用に誘われたことがある」と答えた人は全体(n=1,000)で1.5%、男性(n=514)で1.6%、女性(n=486)で1.4%。
「自身の周囲で使用または所持している/していた知人がいる」と答えた人は全体(n=1,000)で3.8%、男性(n=514)で3.5%、女性(n=486)で4.1%。「周囲で使用または所持している/していた人を知っている知人がいる」と答えた人は全体(n=1,000)で7.3%、男性(n=514)で8.4%、女性(n=486)で6.2%。「身近に感じたことはない」と答えた人は全体(n=1,000)で79.0%、男性(n=514)で79.8%、女性(n=486)で78.2%。「わからない」と答えた人は全体(n=1,000)で6.0%、男性(n=514)で3.7%、女性(n=486)で8.4%。「答えたくない」と答えた人は全体(n=1,000)で3.1%、男性(n=514)で3.9%、女性(n=486)で2.3%。
薬物について身近に感じた経験

調査概要

第59回「万博・処理水・違法行為」

調査対象 全国の17歳~19歳男女、計1,000名
実施期間 2023年10月30日(月)~10月31日(火)
調査手法 インターネット調査

18歳意識調査とは

民法の改正に伴い2022年4月には成人年齢も18歳となり、次代を担う18歳の意識を知り、また記録することの重要性が高まっています。日本財団は、選挙権年齢の引下げをきっかけに、2018年10月より、18歳前後の若者の価値観、政治・選挙に対する態度、社会課題の理解などを継続的に調査してきました。

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18歳意識調査担当

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