ウクライナの平和への祈り~渡邊純一氏らによるチャリティコンサート開催

写真:音楽と詩を通じてウクライナの平和を願うコンサートの様子。

2022年12月4日、宝積寺テラノホール(横浜市磯子区)で、プロサクソフォン奏者の渡邊純一氏が主催する、音楽と詩を通じてウクライナの平和を願うコンサートが開かれました。約110名の観客が参加し、コンサートの売り上げの一部を日本財団のウクライナ避難民支援基金にご寄付いただきました。

演奏は横浜を拠点に活動する音楽家らによって行われ、日本人の観客に加えウクライナ避難民の方々も招待されました。国を問わず世界中で知られる「赤鼻のトナカイ」などのクリスマスソングを披露し、ウクライナ人と日本人との間に安らぎと和みの時間が生まれました。

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コンサートの様子

また、世界平和の詩を多く残した詩人・坂村真民の詩の朗読や、ウクライナの人々の姿を捉えたドキュメンタリー映像も上映されました。ロシアによるウクライナへの侵攻前の素敵な街並みと人々が映し出された映像と賛美歌が流れ、会場は平和への祈りに包まれました。
コンサートを主催した渡邊純一氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領の言葉が開催のきっかけだったと語ります。
「ウクライナ市民の日常が破壊されていく様子を見て強く心を痛めました。ゼレンスキー大統領が4月のグラミー賞の授賞式で寄せた『私たちは自分たちの国で、爆撃で恐ろしい沈黙をもたらしているロシアと戦っています。死の沈黙です。沈黙をみなさんの音楽で満たしてください。沈黙するのではなく、あなたができる方法で私たちをサポートしてください。そうすれば平和が訪れます。』というメッセージを聞いて、開催を決めました。これからも、自分ができる方法でウクライナの方々に寄り添った支援をしていきたいと考えています。」

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コンサートを主催した渡邊純一氏

コンサートに集まった平和を願う人々の想いは、寄付という形で日本国内のウクライナ避難民の方々に届けられます。日本財団は、日本の一人ひとりの力を様々な支援活動として現場に届け、今後もウクライナ避難民の方々をサポートしていきます。
今後も皆さまからの温かいご寄付をお待ちしております。

(ドネーション事業部 秋山浩器)

日本で生きていくという選択肢を、ウクライナの人々へ。

日本財団では、ウクライナ避難民支援を行う各団体への助成プログラムのほか、これまで独自でウクライナ避難民支援も行い、合計1,428名(2022年10月26日時点)に渡航費・生活費・住環境整備費支援を行ってきました。

また、日本に避難してきたウクライナの人々へさらなる支援を行うため、ウクライナ避難民支援基金を開設しています。いただいたご寄付はウクライナ避難民の皆さんが安心して生活を送り、地域に溶け込むことができるように、日本語学習の支援、生活相談窓口、物資の配布(交通系ICカード等)、地域イベントでの交流などに使われる予定です。