2025年度 第1回交流会 大阪万博で友好を深める2025年8月19日~20日
『日本財団 夢の奨学金』では、奨学金を受けながら大学や専門学校で学んでいる奨学生同士の交流会を開催しています。今年度第1回目となる交流会は、8月19日~20日に大阪で開催されました。
①SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)「話し方セミナー」に希望者が参加
②交流会@シェラトン都ホテル大阪
③交流会@大阪万博
奨学生はそれぞれのスケジュールにより、全日程参加した人、日帰りで一部のみ参加、途中までで帰る方など、それぞれのペースで楽しみました。
アナウンサーが伝授「話し方セミナー」に参加
SSTとは、「ソーシャル・スキル・トレーニング(Social Skills Training)」の略で、社会生活を送るうえで必要な対人関係スキルや生活スキルを習得するためのトレーニングです。日本財団夢の奨学金事務局を担う大阪児童福祉事業協会アフターケア事業部では、大阪府をはじめとした児童養護施設や里親家庭で暮らす高校生を対象に2001年から毎年実施しています。2025年度はビジネスマナー、食事のマナー、職業適性、家計管理、スマートフォンの安全な使い方、身近な法律の話など、合計14回のプログラムが計画されています。
奨学生はこの14回のプログラムのうち、希望するプログラムを2回選んで受講することができます。この日は『第3回 話し方セミナー』が開催され、19名の奨学生がアナウンサーである講師から、発声の方法や人前での話し方、尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方等を学びました。

アンケートより:
「話し方セミナーはとても為になる内容でした。社会に出た時に必ず必要となるコミュニケーションを取る際に気をつけることをたくさん学ぶことができました。」
テーブル対抗のゲームが奨学生同士の交流を深めるきっかけに
SSTに続いて、午後にはシェラトン都ホテル大阪にて交流会を開催し、奨学生28名が参加しました。
この日のために話し合いを重ねて準備をしてきた交流会企画委員の8期生1名、9期生1名、今年度から奨学生となった10期生3名が司会となり進行します。
日本財団子ども事業本部長の高橋恵里子からの挨拶に始まり、まずは各自が用意した地元のお土産とともに自己紹介。それぞれの出身地を知り地元愛が見える、後日アンケートでも一番楽しかったという企画となりました。
その後、テーブル対抗のゲームが繰り広げられ、盛り上がりました。
年に数回の交流会ですが、同期や期を超えた奨学生同士がつながり友好を深め、それぞれの人となりを知る良い機会となりました。
最後に事務局を務めるアフターケア事業部の藤川部長のご挨拶があり閉会となりました。

アンケートより:
「交流会を通して他の奨学生のことを知り、交流を持つことで特別な経験をした人同士でしかできない話をしたり、相談ができるような友人ができたことがとても嬉しいです。」
「今回の交流会のような形の会を人生の中であまり経験したことないので、始まるまですごく緊張していたのですが、他の期の奨学生の方や財団の方ともお話することができてとても楽しかったです。ゲームを通じて自然とお話することができたので話しかけるハードル(緊張?)のようなものもなくて楽しいあっという間の時間でした。」
「他の奨学生と交流することで、新しい価値観に出会えたり、共感し合えたりでき、とても意義のある交流会だったと感じた。」
一生に一度かもしれない大阪万博へ!
翌日は、交流会企画委員からの発案により、せっかくこの時期なのでと企画された大阪万博に行くことになり、奨学生25名が参加し、猛暑のなか少人数グループに分かれて回りました。各グループともパビリオンや話題の大屋根リング、各国の特色ある食事を楽しみ、夜までがんばって花火を楽しむグループもありました。

アンケートから:
「人生初の万博でした。猛暑による熱中症に気をつけながら、万博を楽しめました。各国の魅力がしっかりと理解でき、心の底から参加して良かったと思います。」
「万博で知らなかった国についても触れることができ、より世界への興味の幅が広がった。また、団体で行動することで、共感し合えたり、万博を通してさらに仲良くなれたので楽しかった。」
「今回のグループで、前回の会で話したことなかった子とも話せて、よかったです。全国に住んでいるみんなとこんなにたくさん喋ることができて、嬉しかったです!」
夢の奨学金では、奨学生が奨学生同士で、または事務局、ソーシャルワーカー、日本財団と語り合い交流することで、そのつながりや経験がこれからにきっと役立つとの思いで交流会を開催しています。
この夢の奨学金はご寄付によって成り立っています。今後も寄付者の皆さまの思いとともに、引き続き奨学生たちを支援していきます。