36人が面接へ日本財団夢の奨学金第3期生募集 1次審査終了

「日本財団夢の奨学金」はこの夏、2018年度の申請を受け付け、172人の応募がありました。1次審査(書類)の結果、このうち36人が2次審査(面接)に進むことが決まりました。10月から12月にかけて面接が行われ、年明けには奨学生が決定する見込みです。

写真:応募書類の封筒

夢の奨学金は、初年度(2016年度)はパイロット事業として中京地区限定で実施。第2期にあたる本年度(2017年度)は全国へ対象を拡大し、全国の社会的養護出身者に対し、夢の実現を支援しています。

第3期の募集は8月の1カ月間で行われ、申請は北海道から沖縄まで全国から寄せられました。関東が最も多く、年齢は中学3年生から30歳代の社会人までと幅広く、大学の進学を予定していたり、現在在学中であったりする人が目立ちました。

この度行われた1次審査は、夢の奨学金が対象としている奨学生像に近い人を、書類を通して選ぶ作業です。選考の決め手は、書類に書かれている内容以外にありません。そのため、応募者のやる気や情熱をくみ取ろうと、私たちは送られてきた応募用紙を一枚いちまい丁寧に読みました。

その過程で最も重視したのは、「どんな人になりたいか」と「どのように社会に貢献していきたいか、社会を変えていきたいか」の2点です。これらは、ロールモデルとして未来の社会で活躍できる人材を育てるという夢の奨学金の理念に直結するポイントです。前者については大多数の人が書いていましたが、後者については記述が薄かったり、ほとんど書いていなかったりする傾向がありました。

その他に重視したのは、「生い立ち」欄の記述です。なぜ社会的養護出身となったのかを書くものですが、審査の過程で注目したのは、具体的内容ではなく、自らの言葉で説明できるかでした。応募者が、自分の過去を受け止め、そのうえで夢に向かって努力をする準備ができているかを審査するためです。記述の分量や濃淡は、応募者によってまちまちでした。

今回残念ながら2次審査に進めなかった方であっても、何度でも応募は可能です。人生プランなど記述があいまいだったことが理由で2次審査に進めなかった人が多かったため、今回の応募書類を見直し、改めてしっかりと文章でまとめて、またご応募いただけたらと事務局では願っております。

日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム 芳川龍郎

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