「井上康生監督、五郎丸歩選手がコラボ」 ―子どもの生きる力を養うキャンプを開催―

HEROsでは皆さんから寄せられた寄付金を活用し、スポーツの力を有効に活用して子どもたちの支援を進めています。今月はシドニーオリンピック柔道金メダリストの井上康生さん(柔道日本代表男子監督)と、ラグビーワールドカップで大活躍した五郎丸歩選手がコラボして3月に実施した「キッズスポーツキャンプ2019」についてお届けします。
(※本文は日本財団会長笹川陽平のブログに投稿した内容を転載します)


日本財団はスポーツの持つ力と社会をつなぎ、現役時代も引退後も活躍するアスリートを増やそうと、「HEROs~Sportsmanship for the future~」を2017年に立ち上げた。競技を超えた一流のアスリート19名からなるアンバサダーが先頭に立ってこのプロジェクトを進めてくれている。

先日、HEROsアンバサダーである井上康生氏(柔道日本代表男子監督)と五郎丸歩選手(ラグビーヤマハ発動機ジュビロ所属)が、3月27日~28日に行った「キッズスポーツキャンプ2019in湘南」の活動報告のため財団を訪れてくれた。

世界を相手に戦うアスリートは私たちを熱狂させ、国民の心を一つにする力を持つ、まさに現代のHEROといえる。世界から注目されるトップアスリートの言動は、日本人に対するイメージにも直結するという重責も担っている。

井上康生監督と五郎丸歩選手は、ご存知の通り、柔道とラグビーの競技で世界を相手に戦ってきたトップアスリートであるが、両氏の考えるスポーツの価値は単に勝敗や記録だけではない。

今回、両氏が発起人となって立ち上げた「キッズスポーツキャンプ」は、彼ら自身がスポーツを通して学んだできた礼節、フェアプレイの精神、戦う心、目標や夢への挑戦など、いわば「生きる力」を子どもたちに伝えることを目的に神奈川県で開催した一泊二日のキャンプである。

参加したのは小学校4年生から6年生までの約100人。遠く沖縄や岩手からの参加もあった。キャンプでは、配膳や布団の上げ下ろしなどすべて子どもたちが協力して行う。勿論スマホやゲームは禁止で、出身や学年もばらばらにしたチームで集団生活をおくる。

柔道とラグビーの経験者は6割程度で、中にはスポーツを苦手にしている子どもの参加もあった。キャンプではラグビーと柔道を交互にプレイしたが、子どものころに複数のスポーツを楽しむことは、運動能力の向上に非常に有効であるという説明を受けた。最初は緊張して硬くなっていた子どもたちも、スポーツを使ったレクリエーションによりあっという間にひとつのチームになっていくという。これもスポーツならではの力であろう。

両氏のほか、柔道は秋本啓之さん、吉田優也さん、田知本遥さん、朝飛大さんが、そしてラグビーは大西将太郎さん、山村亮選手、堀江恭佑選手、石川安彦さんが講師として参加。いずれも日本を代表するトップアスリートだ。日本財団HEROsアンバサダーが、他のアスリートを活動に巻き込んでその輪を広げてくれることは、まさに私が望んでいることでもある。

就寝前に行った質問タイムでは、それぞれのアスリートが大切にしてきた信念を子どもたちに伝える、キャンプのハイライトとも言えるセッションだ。井上監督は「初心」、五郎丸選手は「日々の努力、夢への近道」という言葉を選び、自身の経験とあわせて熱いメッセージを伝えた。

憧れのトップアスリートから直接指導を受けた経験、スポーツを通して創った新しい仲間との絆は、将来子どもたちが人生の壁にぶつかった際に少なからぬ力になることだろう。多忙な時間を縫って競技の枠を超えたコラボレーションを実現した井上監督と五郎丸選手の熱意に敬意を表したい。

HEROsでは、アスリートの経験や注目力と発信力を社会の課題とつなげ、全国のファンを巻き込みながら社会課題への関心を高め、その解決を加速していくことを目指している。今後、アスリートの自発的なアイデアにより様々なプロジェクトが生まれてくることを期待している。

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憧れの選手と共に全員集合!

スポーツファンの皆様には、アスリートの社会貢献を応援するための基金「HEROs FUND」へのご寄付もお願いしている。社会貢献のイメージを変える、アスリートによる「かっこいい、楽しい」ソーシャルチェンジに、応援とご協力をお願いしたい。

日本財団 会長 笹川陽平

〈HEROs アンバサダー〉(敬称略)

東俊介(ハンドボール)、池田信太郎(バドミントン)、井上康生(柔道)、上原大祐(パラアイスホッケー)、大林素子(バレーボール)、奥野史子(アーティスティックスイミング)、河合純一(パラ水泳)、五郎丸歩(ラグビー)、佐藤琢磨(モータースポーツ)、白石康次郎(ヨット)、田臥勇太(バスケット)、長嶋万記(ボートレース)、中田英寿(サッカー)、根木慎志(車いすバスケット)、萩原智子(水泳)、松井秀喜(野球)、松下浩二(卓球)、村田諒太(ボクシング)、山本隆弘(バレーボール)

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金メダリストを抑え込み!一生の思い出になりました。
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五郎丸選手の好きな言葉は「日々の努力、夢への近道」。勝敗だけじゃない、スポーツの力を子供たちに伝えました。