~いじめで悩む子どもたちの力に~元・メジャーリーガーで日本財団HEROsアンバサダーの松井秀喜さんが「いじめ・自殺防止」プロジェクトを開始
いじめなどの悩みを相談できずに苦しんでいる子どもたちや、悩む仲間を助けたいと思っている子どもたちに、相談する勇気、いじめに加担しない勇気を持ってもらおうと、HEROsアンバサダーの松井秀喜さん、近賀ゆかり選手など、トップアスリートが立ち上がりました。
文部科学省の調査によると、2017年度のいじめ認知件数は約41万件と過去最多になっています。また、厚生労働省の調査では、人口10万人あたりの自殺者数を示す「自殺死亡率」において、19歳以下の死亡率も統計を取り始めた1978年以降過去最多を記録しており、対策が急務となっています。
松井秀喜さんは、これまでもいじめ問題に強い関心をもち、日本や米国で、いじめ防止のための活動を支援してきました。本プロジェクト「Stand by you」は、いじめなどの悩みを相談できずに苦しんでいる子どもたちや、悩む仲間を助けたいと思っている子どもたちに、相談窓口の存在を伝えることを目的としています。

松井さんの呼びかけに、元なでしこジャパンでワールドカップ優勝メンバー近賀ゆかり選手(オルカ鴨川FC)、男子車いすテニス日本代表の国枝慎吾選手、男子サッカー元日本代表の井原正巳さん、元女子フェンシング日本代表の杉山文野さん、車いすラグビーの今井友明選手という各競技のトップアスリートが賛同。
活動の第一弾として、トップアスリートたちのいじめの経験や、いじめに悩む子どもたちへのアドバイスを動画で発信し、一人でも多くの子どもたちにいじめや自殺を思いとどまらせようと活動を始めました。



松井秀喜さんはインタビューで、「人をいじめることは、一番やってはいけないこと。」と強調し、「一方的な弱い者いじめほどダサいものはない」と話しました。
また、7月より新たにHEROsアンバサダーに就任した近賀ゆかり選手は、「無視するのやめたら?と声をかける勇気が持てなかった。だけど一緒に無視するのだけは絶対にしたくなかった」と自身の過去を振り返り、いじめに対する思いを語りました。
いじめを受けた子どもたちは一生心に深い傷を負います。いじめの現場で何もアクションを起こせなかった子どもも自分に後悔を覚えます。今現在も日本のどこかで、いじめで悩み苦しんでいる子どもたちがいます。本いじめ啓発動画を通して、アスリートが発信する言葉から勇気を出して行動する子どもたちが増えることを願っています。また、私たち大人も子どもたちの言動に目を光らせ、悩みを相談しやすい環境を作っていきましょう。
動画には下記の相談窓口の情報も掲載しています。動画をご覧頂きシェアしていただくことで、一人でも多くの子どもたちに相談窓口の存在を伝えましょう。ご協力をお願いします。
HEROs FUNDへのご寄付は、アスリートによるいじめ防止活動にも大切に活用させていただいています。
参考
- 24時間こどもSOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ言おう)
「Stand by you」主催:谷山 大三郎氏(一般社団法人てとり 代表)