夢の奨学金のアピールポイント(1)~再チャレンジを応援します!~
こんにちは。夢の奨学金事務局です。
10月に入り、多くの大学や専門学校では後期の授業が始まりました。
夢の奨学金の奨学生たちも、それぞれの夢に向かって学業に励んでいます。
さて、世間では2020年4月より高等教育の修学支援新制度が始まることもあり、今まで以上に社会的養護出身者の進学に対する金銭的支援が充実しつつあります。
「どの奨学金に応募したらいいんだろう?」
「そもそも私ってこの奨学金の対象になるの?」
と、多くの制度がある中で自分にあった奨学金を見つけるのはなかなか大変です。
今回より数回に分けて「夢の奨学金と他の奨学金の違いはなんだろう?」という視点から、本奨学金制度の特徴についてご案内します。
第1弾のキーワードは「再チャレンジ」です。

高校を卒業してからも応募できる奨学金制度
社会的養護出身者に対する奨学金制度は、日本学生支援機構をはじめ、各学校や自治体、民間団体によるものと、数多く存在しています。
ただし、高校3年生が進学する際に応募できるものが大半であり、卒業から数年経っても応募できる奨学金は多くはありません。
夢の奨学金では、「再チャレンジを応援したい!」という観点から高校3年生に限らず広く応募を受け付けています。
実際、今年度募集を受け付けた第5期生の申請者の約2割は、高校卒業後2年以上経過した方でした。
下記は現奨学生のインタビュー記事からの抜粋です。
「社会的養護出身者向けの奨学金をいろいろ調べていましたが、ほとんどが、施設に今いる人を対象としていたり、施設長の承認が必要となっていたりしていました。つまり私は対象外だったんです。でも、夢の奨学金は違いました。これなら私も応募できる、と。金額よりもそれが大きかったです。」

一度進学を諦めたとしてもやり直す機会を提供したい、私たちはそう考えています。
一度社会を経験したからこそわかる、進学のありがたみ
奨学生の中には、社会人経験を経て進学を決意した方も少なくありません。
「経済的に進学を諦めるしかなかった」
「同じ施設の同級生たちが皆就職していく中で、自分だけ進学する勇気がもてなかった」
と就職を選択した理由は様々です。
社会人経験を経た奨学生は、一度社会を経験したからこそ、金銭的に不自由なく学業に専念することができる環境のありがたみを強く実感しているように見受けられます。
また、社会人の先輩として他の奨学生をリードしている姿に頼もしさを感じることもあります。
様々な年齢の奨学生同士が交流し、悩みを共有することができる、これも夢の奨学金の特徴かもしれません。

来年度の募集については、2020年4月以降に改めて夢の奨学金サイト内にてご案内致します。※
- ※今年度の募集要項から一部変更となる可能性がございますので、ご了承ください。
本奨学金が、少しでも進学に悩む皆様のお力になれれば幸いです。
次回は、夢の奨学金の特徴(2)~ソーシャルワーカーの伴走~をお送り致します。
日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム 笹野綾香

日本財団は、「生きにくさ」を抱える子どもたちに対しての支援活動を、「日本財団子どもサポートプロジェクト」として一元的に取り組んでいます。