9名の奨学生が社会にはばたきます

こんにちは。夢の奨学金事務局です。

3月に入り、少し春めいた暖かさを感じる季節となりました。
今年新しく入学される皆さんも、はたまた卒業を迎える皆さんも、4月からはじまる新生活に向けて期待と不安に胸を膨らませている時期ではないでしょうか。

今年は9名の奨学生が卒業を迎えます。
夢の奨学金は在学途中から応募される方もいるため、9名が奨学生として過ごした期間はさまざま。
その中でも、2016年の奨学金スタート当初から4年間、一緒に歩んできた1期生3名の卒業は、事務局にとって大変嬉しくも少し寂しくもあります。

1期生のAさん。

「社会的養護の子の特徴の一つに、自分の過去の振り返りがなかなかできていない、ということがあります。私もそうでした。大学に入って、アルバイトをしなくていい分、自分の時間ができて少しずつ考えはじめ、今ちょうど、自分を見つめる時期にきています」

過去のインタビューでこう語っていたAさん。
日々の大学での学びに加え、NPO法人での活動や医療系のアルバイトなど課外活動にも積極的に取り組んできました。
また年に数回開催している交流会では、企画チームの一員として、どうしたら他の奨学生同士が交流を深めることができるのか、中心となって試行錯誤していた姿が印象的です。
卒業後は大学時代に過ごした土地を離れて、同じ境遇の子どもたちを支える仕事に就くことが決まっています。
これまでの学びを活かして、新たな場で活躍される姿を願ってやみません。

写真:勉強をしている様子
看護師を目指し3年間勉強に励んできました

2期生のCさん。
奨学金に応募したのは23歳のとき。
「夢の奨学金を得られなかったらどうなっていたか、ですか。学校に入れたとしても、お金が続かなくて退学していた、いや、そもそも入っていなかったかも。今頃、死んでいたか、刑務所に入っていたかもしれません。夢の奨学金には、人生を変えるきっかけをもらいました」
と語ります。
春からは目標だった看護師として都内の病院に勤めることが決まりました。
勤務先の内定をもらったとき、真っ先に夢の奨学金へ寄付してくださった方々へ感謝の気持ちを述べていたBさん。
きっと自らがお世話になった憧れの看護師さんのように、患者さんに寄り添う看護師さんになることでしょう。

今年の卒業をもって、1期生は全員が夢の奨学金から卒業することになります。
今年卒業される9名のみなさんには、一先輩として引き続き夢の奨学金に関わっていってほしいと思います。

今回残念ながら開催することができなかった、5期生の認定証授与式や活動報告会の様子は開催でき次第改めてお伝えさせていただきます。

日本財団 公益事業部 国内事業開発チーム 笹野綾香

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