2022年度 第1回交流会 大阪にて久々の対面形式で開催!2022年8月1日 於シェラトン都大阪
2022年度に入って初めての「夢の奨学金交流会」が8月1日、シェラトン都ホテル大阪(大阪府大阪市)にて開催されました。今回は新型コロナウイルス感染対策を講じて対面形式で行われ、奨学生およびソーシャルワーカー、日本財団職員総勢18名が集い、笑顔あふれるなかで親交を深めました。
「夢の奨学金」では定期的に開催される交流会等の行事を通して奨学生同士の親交を深めています。新型コロナウイルス感染症の流行により、昨年度は主にオンライン形式(またはオンラインと対面のハイブリット形式)で開催されていましたが、今回は久しぶりに対面形式で、大阪にて開催されました。
最初に日本財団吉倉和宏常務理事より挨拶がありました。
「皆さんとリアルでお会いする交流会は久しぶりです。このご時世で皆さんの周辺でもいろいろなことがあるとは思いますが、お集まりいただいたことに感謝申し上げます。交流会の開催も試行錯誤ではありますが、現在のコロナ禍を乗り越えたあとは、若い世代の皆さん方が、交流の新しいスタイルを作っていただけたらと思います。今日は楽しい時間を過ごしましょう」
進行役は奨学生の交流会企画運営委員
今回は5期生と6期生の奨学生2人が交流会の企画運営、当日の司会進行を担当しました。まずは参加者の自己紹介です。その際、「ハマっていること」「今日の朝ごはんは何を食べたか」「今年の1月1日に何をしていたか」の中から一つ選んで話してもらいました。
「最近ハマっているのは、犬カフェで癒されることです」「夏に向けて筋トレにはまっています」「朝は会場のホテルの朝食をお腹いっぱい食べておいしかった」「1月1日は寝ていました」などのエピソードに会場では笑みがこぼれました。「神奈川に住んでいるので元旦には富士山が見えました」など縁起のいいお話や、就活中の奨学生は「アナウンサースクールのインターンに行ってから、早口言葉の練習にはまっています」などの近況を話してくれました。
第1部はウソのあいさつを当てるゲームを楽しむ
参加者は4つのグループに分かれクイズゲームを行いました。企画委員が「松きりんグループ」「竹おさるグループ」「梅ゾウグループ」「おつるグループ」と、テーブル名の松・竹・梅・鶴をもじったグループ名を考えてくれました。
第1部は「作ってワクワク外国語。ウソのあいさつはどれだ?」というゲームを各グループに分かれて競いました。
ルールは「ありがとう」「おやすみなさい」「おいしい」「好きです」というお題を各グループに割り当てます。各グループにはあらかじめ4つの外国語のあいさつを配ってあります。それに加えてもう一つ架空のあいさつをグループで考えて発表。他のグループは、どのあいさつがウソだと思うか発表し、その正答数を競います。
各グループでは「なさそうである外国語」や「ありそうでない外国語」をああでもないこうでもないと話し合っています。「え~、そんなのあり得るかな?」「これがいいんじゃない」など、ワイワイと話し合っていました。
そしていよいよ発表。「ありがとう」がお題の「松きりんグループ」では、「Aサンキュー、Bアブリバータ、Cジュンクーイェン、Dガムウンバ、Eダンケ」と発表。答えはBがウソで、「Aは英語」「Cはポーランド語」「Dはベトナム語」「Eはドイツ語」でしたが、だまされてしまったグループもいました。
続いて、各グループがお題に応じた外国語のあいさつを披露。お題を出すグループは、「これがホントです!」と自信を持って発表するので、意外にダマされてしまいます。耳慣れた英語は分かりますが、世界の言葉はバラエティ豊かだなと感じるゲームでした。
第2部は「ウソかホントかどちら?」エピソードクイズ
第2部はグループのメンバーをチェンジして、「ウソかホントかどちら?」というゲームが始まりました。ルールは、各グループにお題を出したお題に沿って、ウソの話と本当の話を考えてもらいます。その発表を聞いて、他のグループはどちらの話がウソかを当てるゲームです。各グループのお題は「将来の夢」「子どもの頃に起きたこと」「最近買った高いもの」「趣味やハマっていること」です。
将来の夢をAさんは「キバタンという種類のオウムを飼いたいです」とのこと。一方、Bさんは「毛深い牛をペットとして一頭、飼いたいなあと思っています」という夢を語りました。さて、どちらがウソだったでしょうか。正解はAさんがウソ。ウソを見破って正解したグループもいました。
ウソの話も本当の話も、どちらもリアルな話しぶりで、どのグループも意外に悩んで答えを出していました。ゲームが終了し、「ウソを考えたり、どれがウソだと思うか話し合ったりする時間が楽しかった」などの感想が聞かれました。
ゲーム終了後は、優勝チームの表彰と景品の授与が行われました。便利グッズや面白グッズ、今流行の携帯扇風機などバラエティに富んでいて、皆さん笑顔で受け取りました。会場もすっかり和み、どのテーブルも会話が盛り上がってきましたが、そろそろ終了ということで、司会進行の二人が「皆さんと一緒に楽しめました。ご協力ありがとうございました」と挨拶をしてゲーム大会を終えました。
楽しく充実した2時間、次回の再会を約束!
交流会の閉会に向けて、日本財団の高橋恵里子公益事業部長より挨拶がありました。
「今日は2時間あっという間でしたが、楽しめましたか?企画してくださった方ありがとうございました。今年度も感染症の状況を見ながら交流会を開催できればと思いますので、引き続き皆さんで盛り上げてください」
関東から駆け付けたソーシャルワーカーからは、
「大阪で開催の交流会ということで、東京での開催とはちょっと雰囲気で楽しかったですね。やはりリアルで皆さんとお話しできるのはいいなと改めて思いました」とのコメントをいただきました。
また、交流会の運営をサポートしてくれた大阪のソーシャルワーカーからは、
「企画運営担当の奨学生が、今回のゲームの企画や会の進行について、遅くまで話し合ったり練習したり、がんばってくれました。どうぞ拍手をお願いします。企画運営は大変かもしれませんが、やってみると楽しかったですよね?他の奨学生もぜひトライしてみてください。今日は私たちも楽しませていただき、ありがとうございました」とのご挨拶がありました。
最後に、大阪児童福祉児童協会の伊山喜二様よりメッセージをいただきました。
「児童養護施設で日々子どもたちと接していますが、皆さん方のように、一人でも多くの子どもが夢を持って学んでほしいと改めて思いました。先日の高校野球の奈良の地区大会での決勝で、名門の高校が大差で勝ちました。準優勝校はコロナで選手が揃わなかったという事情もあったようです。優勝が決まった瞬間、通常ならばマウンドに全員が飛びついて集まりますが、優勝校はそれをしませんでした。相手チームを思いやってのことですね。そんな思いやりを持った人を一人でも私たちの施設から送り出したい。そして、奨学生の皆さん、ご自分の学びのため、幸せな人生のため、そして後に続く施設の子どもたちの目標となるように、どうぞがんばってください」
以上で夢の奨学金2022年度第1回交流会は閉会しました。閉会後に皆で集合写真を撮影しました。あっという間の奨学生にとっても久しぶりに対面で交流できた貴重な活動報告会となりました。今回ご参加できなかった人も次回はぜひ。またお会いしましょう!
日本財団は、「生きにくさ」を抱える子どもたちに対しての支援活動を、「日本財団子どもサポートプロジェクト」として一元的に取り組んでいます。