【開催報告】「日本財団 災害に備えるワークショップ」兵庫県神戸市で開催

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ファシリテーションを行う頼政氏
  • 日時:2022年7月2日(土)13:30~16:30
  • 場所:神戸市教育会館
  • 住所:兵庫県神戸市中央区中山手通4丁目10-5)
  • テーマ:「災害時誰ひとり取り残さないための関係づくり~都市型災害に備えて~」

内容

  1. 開会挨拶
    (日本財団 専務理事 前田 晃)
  2. 基調講演:「被災者ひとりひとりに寄り添う災害ケースマネジメントとは」
    講師:弁護士法人芦屋西宮市民法律事務所 弁護士 津久井 進氏
  3. パネルディスカッション:「災害時、地域のNPOが果たす役割とは」
    • パネリスト
      特定非営利活動法人 多言語センターFACIL 山口 まどか氏
      特定非営利活動法人み・らいず2 理事 枡谷 礼路氏
      弁護士法人芦屋西宮市民法律事務所 津久井 進氏
    • ファシリテーター
      被災地NGO恊働センター 頼政 良太氏
  4. ワークショップ「誰ひとり取り残さない災害支援を実現するためのアクション」
  5. 閉会挨拶

2022年7月2日、兵庫県神戸市にて災害に備えるワークショップin神戸市を開催致しました。被災地NGO恊働センターにご協力をいただき、当日は兵庫県、ひょうごボランタリープラザ後援の元、登壇者や関係社含め48名の方々にご参加いただきました。

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説明を行う津久井先生

基調講演では弁護士の津久井進先生から、「被災者一人ひとりに寄り添う災害ケースマネジメントとは」と題し、災害ケースマネジメントの概要及び災害救助法や災害対策基本法等との関連等について講演頂きました。

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参加者が資料を読み込んでいる様子

受けた被害の大きさのみに着目するのではなく、被災者一人一人の背景や意向を鑑みながら、重層的に様々な支援者が連携して支援を行う事の重要性と、それを実現するための官と民が連携して役割を果たすことの必要性に関して説明がありました。根拠となる災害関連の法律や官と民それぞれの強み等の要素を交えた解説を来場者の皆さんは興味深そうに聞いていました。

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パネルディスカッションで発言する枡谷氏

続いてのパネルディスカッションでは、関西地域で平時から障害者支援や外国人支援等の活動を行うNPOで活動されている枡谷礼路氏、山口まどか氏、基調講演に引き続いて津久井先生をパネリストに迎え、被災地NGO恊働センター 頼政氏のファシリテーションの元、災害発生時の重層的な支援について意見交換が行われました。

「普段から支援が必要な人々=災害発生時特に困ってしまう人々」であり、その方々へ災害発生時においても支援を届けるには、平時からの関係性や支援者同士のネットワーク形成が重要ではないかと意見が出ました。また、「様々な立場、強みを持つ支援者が情報を集め、寄ってたかって支援を行い、その支援を行うコーディネーター同士を繋ぎ合わせることで、被災者に対する重層的な支援が行われる可能性があるのではないか」という発言が印象的でした。

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グループワーク実施の様子

基調講演・パネルディスカッションを踏まえ、「誰一人取り残さない災害支援を実現するための具体的なアクションとは何か」というテーマで各テーブルごとにワークが行われました。会場全体で意見の声が飛び交う中、集中して意見を紙に書き出したり、じっくりと考え込んだりしながら各グループで意見がまとめられました。
発表では「誰一人取り残さないために、まずは地域を知ること」「地域を知る中でそれぞれの強みを知ること」などのキーワードが登場し、平時からの繋がり作りの重要性や可能性について、多くの参加者の方々が考えるきっかけになったのではないかと思われます。

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意見の発表を行う様子

その後は写真撮影や名刺交換等の交流の場が設けられました。新型コロナウィルス感染症の拡大もありオンラインでのイベントが多かった中で、「久しぶりに対面イベントに参加した」「数年ぶりに再会した」等の声がありました。ワークショップに参加頂いたことで被災地や地域をきっかけとしたつながりが再び強くなったり、新しく生まれたりした機会になったのではないでしょうか。

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全体集合写真

日本財団では引き続きワークショップを企画・開催し、平時からの繋がりづくりのきっかけを提供してまいります。

ワークショップダイジェスト動画(YOUTUBE)

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お問い合わせ

日本財団 災害対策事業チーム

  • メールアドレス:saigai@ps.nippon-foundation.or.jp