日英グローバル・セミナー2016「脆弱な世界における課題と不確実性:日本と英国からの応答」

日本・東京

2013年、日本財団は、チャタムハウス及びグレートブリテン・ササカワ財団と共に日英グローバル・セミナーを開始しました。過去3回の会議では、戦略的パートナーシップ、国家の安全保障、経済問題、エネルギー、環境、民主的な資本主義の行方など私たち共通の関心事について幅広く、各分野の一流の政策エキスパート、研究者、ジャーナリストの皆さまに意見を交わしていただきました。それぞれのセミナーにおける議論と対話を通して、私たちは重要なグローバルな課題についてどのように対処すべきかを模索してきました。

今回、第4回目を迎えるにあたって、英国では大きな変化が起きました。それは、英国民がヨーロッパ連合(European Union : EU)から離脱することを選択した、6月の国民投票です。本セミナーでは、このテーマについても取り上げ、英国とEUの関係の今後にどのような影響を与えるのか、そして、それが日本やアジアにどのような影響を与えるのかを考察していきます。本日ご出席いただいている著名な専門家の皆さまによる活発な議論を期待しています。

今回の会議の全体テーマは「脆弱な世界における課題と不確実性:日本と英国からの応答」です。世界はこれまでにないスピードで変化しており、それにより「不確実性」が増しています。しかし見方を変えれば、この現在の不確実性は、新しい協力関係を構築する良い機会ともなりえます。

英国と日本は、法の支配(rule of law)や、民主主義、市場経済の原則などの価値観を共有しています。一方で、私たちは歴史や文化が異なるため、グローバルな課題に対しても互いに異なる視点から見ることができます。私たちが共に協力することで、世界の喫緊の課題に対してより包括的なアプローチを取ることができるでしょう。

このセミナーの目標は、英国と日本が協力して、現在、世界が直面する課題に効果的に取り組むための協力的な枠組みを提案することです。

英国と日本にとっての新しい協力関係に向け、新たな指針となるような提案が出されることを期待しています。