ミネソタ大学名誉法学博士号授与式

米国・ミネアポリス

本日は、ハンソン教授より栄誉あるミネソタ大学名誉博士号を授与いただき心より感謝申し上げます。ルーカス教授、マンソン教授、フレイ教授におかれましては、ご推薦をいただきありがとうございます。

また、本日はウォルター・モンデール副大統領閣下にお越しいただき、心より御礼申し上げます。モンデール氏は合衆国の副大統領、上院議員としてのみならず、在京アメリカ大使としても、日米貿易摩擦の緩和など多くのご功績を残されたことで知られています。モンデールさん、本日はお目にかかれて大変うれしく思います。

ミネソタ大学が主催された「健康、スティグマと人権」に関する会議に参加させていただき、とても光栄に思います。本会議の主題である病気と差別への考察を深めることは、この問題に携わっている人、特にこの問題に苦しんでいる人たちにとって非常に意義深いことだと思います。

今朝、お話をしましたように、私はこれまで40年以上に亘って、ハンセン病制圧活動との闘いを続けてまいりました。多くのみなさまのご協力をいただき、ハンセン病の制圧はあと一歩のところまできました。

しかし、ハンセン病を取り巻く差別との闘いはまだまだ続いていくでしょう。

一人でも多くの人がハンセン病による差別を乗り越えられるよう、私はこれからもハンセン病という病気のない世界の実現を目指して活動を続けてまいります。

本日の授与は、私の今後の活動を後押ししてくださるものだと思っています。

しかし、この名誉博士号は、私一人に授与いただいたものではありません。

本日ご出席されていらっしゃるフレイ教授、横田教授をはじめ、共に厳しい道を歩んでくださった多くの同志、そしてラミレス夫妻をはじめ、ハンセン病患者、回復者の方々のご協力なくして、このような栄誉ある学位をいただくことはできませんでした。

この栄誉と喜びを皆さまお一人おひとりと分かち合いたいと思います。