ヤゲロニア大学「Plus ratio quam vis(知は力より強し)メダル」授賞式

ポーランド共和国・クラクフ

本日は、ヤゲロニア大学より栄誉あるメダルをいただき大変光栄に思います。

これまで、私は「インクルーシブな社会」の実現を目指して、様々な活動に取り組んでまいりました。先ほど、映像でも見ていただいたとおり、その一つが、ハンセン病とそれに伴うスティグマ(社会的烙印)のない世界を実現することです。

ハンセン病は、何世紀にも亘って人類を苦しめ続けてきた病気です。医学の進化により、今日では治るようになり、病気の制圧まであと一歩のところまで来ています。

しかし、古くからのイメージにより、ハンセン病患者や回復者は差別にさらされ、今なお、苦しみ続けています。

先ほど私は、笹川良一ヤングリーダー奨学金(The Ryoichi Sasakawa Young Leaders Fellowship Fund:Sylff)フェローの皆さまに対して、分野横断的な視点を持つことを期待しているとお話ししました。ハンセン病の問題を解決するのにも、医療面と社会面の分野横断的なアプローチが必要だと考えています。

私自身、ハンセン病とそれに伴うスティグマ(社会的烙印)の問題のない世界という目標を達成するまで、これからもこの活動を続けていく所存です。

あらためまして、由緒ある大学からいただくこの栄誉を謹んでお受けすると共に、皆さまのご支援に感謝いたします。