アジア太平洋障害者舞台芸術祭 ~True Colours~

シンガポール・カラン

「True Colours Festival」にご参加くださりありがとうございます。私は、本日この日をとても楽しみにしてきました。本日から3日間、アジア太平洋地域の素晴らしいアーティストたちが多数出演します。

ユネスコ、アジア太平洋障害者センター財団、ベリー・スペシャル・アーツ・シンガポール、そして、このフェスティバルを開催するために尽力してくださった全ての皆さまに感謝申し上げます。

私はこのフェスティバルはアーティストそれぞれの障害という点ではなく、素晴らしい能力に注目していると確信しています。だからこそ、彼らのパフォーマンスに感動し、楽しむことのできる機会となるはずです。

この芸術祭は、障害の有無に関わらず、全ての人々がお互いに助け合うインクルーシブな社会の実現に向けた日本財団の活動の一環です。この他にも、高等教育のための奨学金の設置、障害者の雇用促進、障害者が社会参画するための法制度の整備などの活動を行ってきました。

2006年から、日本財団は、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマーにおいて同様の芸術祭を開催してきました。

これまで開催してきた芸術祭は、障害者アーティストの方々にパフォーマンスの場とアートを通じた自己表現の機会を提供してきました。さらに、全ての人々が社会参画でき、本当の自分を表現できるインクルーシブな社会の実現のためには、芸術祭が重要な役割を担っているということを明らかにしてくれました。

今年、この場所で皆さまと集えたことは大きな喜びです。歴史的にみても、シンガポールは多様性や多文化を受け入れてきた社会です。また、地域的にみても、シンガポールでの開催はとても重要な意味を持っています。それはアジア太平洋地域における情報発信の中心地であるということです。この芸術祭は、障害者アーティストの才能や表現活動、そして文化的な貢献について、かつてないほど大きな興味関心を呼び起こすものになると確信しています。

このフェスティバルに出演するアーティストの皆さまのパフォーマンスに、私たちはきっと驚き、感動することでしょう。大いに盛り上がり、存分に楽しみましょう。