日英グローバル・セミナー最終報告書出版会「英国と日本:21世紀における協調を進展させるために」
英国・ロンドン
本日は5年間にわたり実施した日英グローバル・セミナーの最終報告書の出版を皆さまと一緒にお祝いでき嬉しく思います。
この5年間を振返ると、有意義で充実した議論ができたと総括できるのではないでしょうか。この会議は、日英の民間セクターのイニシアチブにより毎年開催されました。この会議は、私たちの英知を結集した協力体制を強化することによって、世界の課題を主体的に解決するという将来の礎を築くための格好の場となりました。
かつて、両国には、1900年代初頭に共通の二国間利益を保護するための日英同盟という固い絆がありました。そして、今日の不確実性の時代において、このグローバル・セミナーは、地球規模の課題に共に立ち向かうための「新しい日英同盟」の可能性すら私に考えさせてくれました。この5年間の成果を踏まえ、新しい強固で未来志向な日英関係の構築を私は望んでおります。
日英グローバル・セミナーのもう一つの重要な成果は、素晴らしい知的リーダーの国際コミュニティが形成されたことでした。日英両国はもちろんのこと、諸外国の熱心な参加者による刺激的で示唆に富んだ議論がなされてきました。彼らがリーダーシップを発揮し自由で柔軟な発想を持って、世界が直面する課題を画期的な方法で解決していくことを期待しています。
最後に、ロビン・ニブレット博士をはじめとするチャタムハウスの皆さま、グレイトブリテン・ササカワ財団の皆さま、日本諮問委員会の皆さま、この日英グローバル・セミナー最終報告書の出版に尽力くださったすべての皆さまに厚く御礼申し上げます。