パラオ共和国におけるオーシャン・ビレッジ引渡式典

ビデオメッセージ

司会者の方、ご紹介ありがとうございます。

レメンゲサウ大統領閣下、パラオ国民の皆さま。皆さまの独立記念にあたり、心より祝意を申し上げます。

私は日本とパラオは兄弟のような関係にあると思っています。両国の国旗に例えれば太陽と月、この地球において互いになくてはならない存在といえるのではないでしょうか。

そんな大切な兄弟は今、海の温暖化・酸性化、海洋汚染、海洋生物資源の枯渇、など国ひいては人類の存亡にも関わる重大な危機に勇敢に立ち向かっています。これら海洋環境の悪化は、母なる海から恩恵を受ける全ての国と人の責任でありましょう。しかし、悪化の影響を真っ先に受けるのは、パラオをはじめとする海との共存を真摯に考え取り組んできた島嶼国なのです。

私は1000年先の未来の人々に健全な海を引き継ぐために「海に守られた日本から、世界の海を守る日本へ」と発信を続けています。日本人として、そして何よりパラオの大切な兄弟として、我々もパラオと共にこの人類存亡の危機にこれからも立ち向かってまいります。

本年12月にはレメンゲサウ大統領の指導のもと、世界的な海洋の諸問題を議論するアワ・オーシャン会合をパラオは主催されます。ご承知の通り、今や世界の有力な海洋問題の指導者であるレメンゲサウ大統領の存在なくしてなしえないことでした。レメンゲサウ大統領の指導のもとに本会議は必ずや成功するものと確信しております。会合の成功に向け、日本財団としても会場周辺をオーシャン・ビレッジとして整備するお手伝いを致しました。皆さまのご協力のもと無事完成し、パラオの独立記念に合わせて本日その施設をお渡しできることを嬉しく思います。

改めて、パラオ独立26年の歩みに敬意を表すると共に、パラオそして人類の永久(とこしえ)の繁栄のためにも、レメンゲサウ大統領のご指導のもと開催されるアワ・オーシャン会合の成功を祈念しております。

ありがとうございました。

※本ビデオメッセージは、日本財団YouTube(外部リンク)にて視聴できます。