世界海事大学(WMU)奨学生の笹川フェロー認定式

オンラインスピーチ

クレオパトラ学長、笹川フェローの皆さま、そしてお集まりの皆さま。本日は新たに27名の世界的な海事専門家である笹川フェローの船出をお祝いできることを大変嬉しく思います。このような素晴らしいフェローを育成下さったクレオパトラ学長をはじめとする関係者の皆さまに心より感謝を申し上げます。

笹川フェローの皆さま、卒業おめでとうございます。これから皆さまは、母国や所属機関などへ戻り、再び海事の分野で活動していくことと思います。我々人類を育んできた母なる海は今様々な課題に直面しており、まさに皆さまが世界海事大学(World Maritime University: WMU)で研鑽し、修得した知識と経験が必ずや活かされると確信しております。

こうした海の問題に対し、WMUで苦楽を共にした仲間や先生、そしてWMU友の会で皆さまを待つ偉大な先輩たちと力を合わせ立ち向かい、新たな海の可能性を切り開いてください。日本財団も、”One World One Family”の理念のもと、皆さまを家族の一員と考え、共に活動していけることに大きな夢と希望を持っています。

WMU友の会では笹川フェローの絆を深めネットワークを広げることに加え、分野や職種、国境や人種を超えた協力が出来るよう様々な活動を支援しています。今年はコロナ禍の影響で活動が制限され、皆さまが日本へ訪問する機会も残念ながら中止となりました。しかし、コロナが終息した頃に、皆さまを日本研修に招待することを約束致します。

世界に一つしかない海は人類共有の公共物です。海を守り、1000年先の未来でも海と人類が共栄するには、皆さまに課せられた使命は重大です。WMU友の会を通じて情報を共有し、力を合わせ、山積する海の諸問題の解決に努力しようではありませんか。

改めて卒業おめでとう、そしてWMU友の会へようこそ。

ありがとうございました。