第37回世界保健機関(WHO)笹川健康賞授賞式

ビデオメッセージ

アマル・サハル・アルマーニ博士並びにウー・ハオ博士のお二人が第37回笹川健康賞を受賞したことに対して心よりお祝いを申し上げると同時に、プライマリー・ヘルス・ケアの推進に尽力されてきたことを嬉しく思います。

「健康は基本的人権の一つである」。1978年のアルマ・アタ宣言ではこのように定めています。この人権としての健康、即ち「すべての人に健康を」を実現する重要な手段がPHCの推進です。父である笹川良一は、人類の健康増進に不可欠なPHC推進に貢献した個人と団体の活動に報いたいという想いから「笹川健康賞」を1984年に設置し、以来毎年表彰を続けています。

オマーンにおいて抗微生物薬耐性システムを構築し、新たな感染症に対する疫学調査の促進に貢献したアマル・サハル・アルマーニ博士。そして、家庭医の育成及び連携の体制を整えることで、特に中国都市部からの遠隔地に居住する住民の健康状態の大幅な改善に寄与したウー・ハオ博士。お二方が、PHCの理念を体現した現場での活動を通じて、人類がこれまでも、そしてこれからも向き合っていかなければならない感染症への対策を講じてきたことに心より敬意を表し、本賞を贈呈できることを光栄に思います。 人類の一層の健康増進の為、お二方の更なるご活躍を期待しております。ありがとうございました。

※本ビデオメッセージは、日本財団YouTube(外部リンク)にて視聴できます。