世界ハンセン病の日におけるSILF主催イベント~インド工業連盟若手リーダーへのメッセージ~

ビデオメッセージ

タルン・ダース・SILF会長、チャンドラジット・バネジー・CII事務局長、スミタ・アガルワル・CIIヤングインディアンス全国委員長、お集りの皆さん。マハトマ・ガンジーの御霊に哀悼の意を表すると同時に、本日はガンジーのハンセン病患者、回復者への支援に対する功績をもとに制定されたインドのハンセン病の日です。

インドにおけるハンセン病対策は保健省をはじめとする政府及び民間の関係者の努力により、患者数は激減しており、2030年までに患者をゼロにするというモディ―首相の野心的な取り組みが現在進行中です。ハンセン病は旧約聖書の時代から厳しい差別を伴う病気として恐れられてきました。近年になり、薬の無料配布が進むだけでなく、インドではアーシャといわれる訪問保健師が各家庭を訪問して患者発見に全力をあげています。こうした早期発見・早期治療は、ハンセン病が進行したときにあらわれる障害をなくす、最も有効な方法です。

早期発見・早期治療でハンセン病は障害を残すことなく完治する病気にも関わらず、いまだに、神様の罰であるとか、遺伝する病気であるとか多くの一般の人は誤った考えを持っていることもまた事実です。ハンセン病患者、回復者そしてその家族に対する差別撤廃は、国連総会において192ヶ国全会一致で決議されていますが、残念ながら厳しい偏見と差別は現在も世界的な人権問題として続いております。 この度CIIの若い皆さまがこれらの問題解決に積極的に参加して下さることはハンセン病制圧活動の中で画期的なことです。若い皆さまの勇気ある活動に深い尊敬と感謝を申し上げます。世界の歴史は常に未来に夢を持つ若者たちによって作られ、若者は常により良い社会作りに貢献してきました。皆様の参加を心から歓迎し、私たちと共に活動下さることに改めて感謝と心からの敬意を表します。ありがとうございました。

※本ビデオメッセージは、日本財団活動紹介YouTube(外部リンク)にて視聴できます。