第39回世界保健機関(WHO)笹川健康賞授賞式

於: ジュネーブ

第39回笹川健康賞の受賞者に心より祝意を申し上げます。また、テドロス事務局長をはじめ本賞の審査員、そして授賞式の開催にご尽力いただいた皆さんに感謝申し上げます。

45年前のアルマ・アタ宣言では「健康は基本的人権の一つである」と謳い、プライマリー・ヘルス・ケアの推進が「全ての人に健康を」の達成に必要な鍵であるとしています。父である笹川良一は、いち早くこのプライマリー・ヘルス・ケア推進の重要性に着目し、プライマリー・ヘルス・ケアの増進に貢献した個人そして団体を表彰する「笹川健康賞」を設立致しました。

39回目を迎える本年の受賞者はタイとネパールからです。ティエンタヴォーン教授は、サラセミアや糖尿病、高血圧の予防と管理、また医療関係者の人材育成などタイにおける医療システム構築に大きな貢献をしています。

ニック・シモンズ・インスティテュートは、地区病院運営に必要な経営機能を評価する「最低サービス基準」ツールの活用や電子健康記録システムの構築、医療従事者へのトレーニングなど、ネパールの特に農村部の住民への医療サービスと健康問題改善に尽力しています。

両名の素晴らしい活動に敬意を表すと同時に引き続きプライマリー・ヘルス・ケアの先導者として活躍されることを願い、本賞を贈呈いたします。改めておめでとうございます。