第1回スポGOMIワールドカップ

於: 東京

お集りの皆さん、選手の皆さん、そしてボランティアの皆さん。史上初となるスポGOMIワールドカップ開催にご尽力いただき感謝申し上げます。そして予選大会を勝ち抜いてきた21ヶ国の選手皆さん。決戦の地・日本へようこそ。心より歓迎致します。

海は「人類共有の財産」であり、また、全ての生命を育んできたこの「母なる海」の存在なくして人類の生存そして繁栄はあり得ません。しかし、我々人類はこの「母なる海」に対し、海洋生物の乱獲、海洋資源の無秩序な利用、海洋汚染など大きな負荷をかけ、「母なる海」は静かな悲鳴をあげています。日本財団は40年以上前からこうした「母なる海」の危機状況に対処すべく活動をしてきました。とりわけ海洋ごみの問題にも力をいれており、このスポGOMIワールドカップもこうした取り組みの1つであります。

皆さんご承知の通り、海のごみの約8割は陸で発生したものです。私は世界122ヶ国を訪問し現場を見てきましたが、一度川や海にごみが流れ出てしまえば、もはや回収は困難です。近い将来、魚のよりごみの量が多くなるとも言われています。こうした海ごみ、そして環境問題について世界的に関心を持ってほしいということで、ごみ拾いをスポーツ化致しました。最終的にはごみを捨てないようにすることが大切ではありますが、まずはゴミを拾うことが第一歩であります。一度ごみを拾った人は、二度とポイ捨てしません。ですから、ごみ拾いにスポーツが融合することで、誰もが楽しみながら参加できる、日本で生まれたこのスポGOMIを、世界に広げたいと思っています。

選手の皆さん。ごみ拾いは海ごみから「母なる海」そして地球環境を守るいわば「最後の砦」であります。皆さんがスポGOMIに参加され活躍されることが、あらゆる国の全ての人にとって、我々が住む地球の環境問題解決に向けた関心を高めるきっかけになると確信しています。スポGOMI初代王者の栄冠を勝ち取るため、皆さんの白熱した試合を期待しております。ありがとうございました。