海洋ごみ削減プロジェクト、採択チーム決定3つのチームが実証を開始へ

プロジェクト・イッカク ロゴ
左から日本財団 海と日本PROJECT 「CHANGE FORTHE BLUE」ロゴ、JAST(一般社団法人 日本先端科学技術教育人材研究開発機構)ロゴ、株式会社リバネス ロゴ

日本財団、JASTO、リバネスは、機動力の高いベンチャー企業を主体として、学術機関、町工場、大企業、中小企業との異分野チームを形成し、海ごみ削減を実現するビジネスの社会実装を目指した「プロジェクト・イッカク」を実施しています。

プロジェクト・イッカクは、日本財団が取り組む国民の一人ひとりが海洋ごみの問題を自分事化し、“これ以上海にごみを出さない”という社会全体の意識を高めるため、産官学民が協力し合う取り組み「CHANGE FORTHE BLUE (チェンジ・フォー・ザ・ブルー)」の一環として推進しています。
この度、「海ごみ削減を実現するビジネス」を生み出すという理念に共感して集まった3つのチームを、下記の通り決定し、実証を開始する運びとなりました。採択チームには、総額1.5億円の研究開発費に加え、事業化やパートナー獲得支援などの多面的な支援を行う予定です。コラボレーション、技術協力、事業連携にご関心のある方はコンタクトください。

採択テーマとチーム

テーマ(1)衛星・ドローンによるごみ漂着状況診断システムの構築

チーム名:CCSD(Coastal Cleanup Satellite and Drone)

リーダー 工藤 裕(外部サイト株式会社天の技
サブリーダー 山本 郁夫(外部サイト長崎大学
構成員 井上 翔介(外部サイト株式会社自律制御システム研究所
横山 慶一(外部サイト株式会社Ridge-i
姜 東植(外部サイト琉球大学
松本 亨(外部サイト株式会社ドローンクリエイト
深津 康幸(ノウ株式会社)
千葉 功太郎(外部サイトDrone Fund

概要

海ごみの分布や種別情報は、その回収装置や計画を開発、検討するために重要になると考えられます。そこで、沿岸部のゴミ漂着状況を、衛星、ドローン及び定点観測装置等を用いた、長期・網羅的な観測及び詳細分析が可能な海ごみ診断システムの開発を行います。将来的には、地球レベルでの効率的なゴミ回収・漂着予測の実現も目指します。

テーマ(2)自律分散ごみ処理システムの開発

チーム名:Team SBC

リーダー 光山 昌浩 (外部サイトサステイナブルエネルギー開発株式会社
サブリーダー 小倉 淳 (外部サイト株式会社ノベルジェン
構成員 瀬名波 出 (外部サイト琉球大学
島田 勇巳 (外部サイト有限会社紋珠
瀬々 潤 (外部サイト株式会社ヒューマノーム研究所

概要

分別不要かつ自律分散型のゴミ処理装置を開発します。第一に、亜臨界水処理と炭化処理を組み合わせた移動型システムの実証を目指します。第二に、生物学的処理によってごみ残渣のマイクロプラスチックフリー化を目指します。処理物はペレット化し燃料とする、あるいは、メタンガス発酵し、バイオガス発電によって電力を得る構想です。

テーマ(3)海洋プラごみをリサイクル原料とした「人の心に残る」製品の開発

チーム名:Material circulator

リーダー 呉屋 由希乃 (外部サイトジーエルイー合同会社
サブリーダー 杉山 琢哉 (外部サイト株式会社TBM
構成員 小嶌 不二夫 (外部サイト株式会社ピリカ
生野 孝 (外部サイト東京理科大学
浅沼 栞 (ツインバード工業株式会社)
高橋 学 (外部サイトマナブデザイン株式会社

概要

ジーエルイーが主体となって地元沖縄の人々や観光客を海ごみ拾い活動に巻き込み、回収したごみをリサイクル可能な再資源に変え、商品企画を通して心に残る製品を消費者に届けます。例えば、「回収した海洋プラごみからできたクリーナーが家をきれいする」というようなストーリー性のある製品化を目指します。

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お問い合わせ

日本財団 海洋事業部 海洋チーム

  • 担当:榎村
  • 電話:03-6229-5152
  • メールアドレス:a_enomura@ps.nippon-foundation.or.jp