難病の子ども向けおもちゃセット「あそびのむし」配付企画クリスマスを前に贈呈式を行いました

日時:2020年12月17日
場所:東京おもちゃ美術館

2019年、一つ一つのおもちゃを選ぶところから開始したおもちゃセット「あそびのむし」プロジェクトは、今年(2020年)のクリスマスに向けて全国約100か所の病院や施設等へ配布を行うことになりました。
2020年12月17日、配布先のうち、もみじの家、難病のこども支援全国ネットワーク、FLAP YARDの施設職員及び難病の子どもと家族を招いて、東京おもちゃ美術館において贈呈式を行いました。

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フィンランド!?からやってきたサンタさんがおもちゃセット「あそびのむし」を運んできました

この贈呈式のために、はるばるフィンランド!?からサンタさんがやってきて、施設職員の皆さんと難病児代表すみれちゃん、お母さんへおもちゃセット「あそびのむし」が贈呈されました。

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おもちゃで遊ぶすみれちゃん。

おもちゃセットからおもちゃを取り出し、お母さんと一緒に触ってみるすみれちゃん。
すみれちゃんからは「ありがとうございます」と、お礼の言葉がありました。

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集合写真

終始和やかな雰囲気で行われた贈呈式。
おもちゃを受け取った全国の施設・病院やそのおもちゃで遊ぶ子供たち、ご家族みんなが「あそびのむし」となって笑顔で包まれますように。

難病の子どもと家族の現状

難病の子どもは25万人以上。
日本では、世界に誇れる日本の周産期・新生児医療体制によって救える命が増えると同時に、医療的ケアを日常的に必要とする子どもが増えています。治療方法が日々改善される一方、病気と向き合いながら生活する子ども、限られた時間を病気と闘いながら過ごす子どももいます。

おもちゃセット「あそびのむし」とは

そんな子どもとご家族を東京おもちゃ美術館に招いてイベントを行った際、「自分の子どもと遊べるなんて知らなかった」と言った親御さんがいました。そこには、日々、片時も我が子から目を離すことができず、子どもの看護に追われている現実がありました。その一言からはじまったのが「あそびのむし」プロジェクトです。

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おもちゃセット「あそびのむし」
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世界中のおもちゃ約50個を詰め込んだ

見た目には重い病気や障害があっても、子ども達が好きな遊びを見つけて夢中になり、「あそびのむし」になれますように。子どもと関わる家族や病院・施設スタッフ、みんなが笑顔になれますように。そんな願いを込めて、子どもや家族、おもちゃの専門家達と世界中から約50種類のおもちゃを詰め込み、クリスマスにかけて全国100カ所の病院・施設へ配布しています。
おもちゃセットの箱詰め作業には、小茂根福祉園の利用者の方にもご協力いただきました。

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おもちゃセットの箱詰め作業行う小茂根福祉園の利用者

これまでの経緯

2019年 6月 日本財団と東京おもちゃ美術館で難病児向けのおもちゃセット「あそびのむし」の共同開発を開始
2020年 1月 おもちゃセット「あそびのむし」が完成
2020年 10月 完成後、初となる全国への「あそびのむし」配布企画がスタート
第一弾:難病児のお母さん方が、「あそびのむし」に入れる手作り布おもちゃ約100個を制作
2020年 11月 第二弾:小茂根福祉園通所者による、手作り布おもちゃを含む約50個のおもちゃの箱詰め作業
2020年 12月 第三弾:おもちゃセット「あそびのむし」の贈呈式

おもちゃセット「あそびのむし」プロジェクトは、「子どもサポートプロジェクト基金難病児支援」へご寄付いただいた寄付金を活用させていただいております。
以下が、使用した寄付金の内訳です。

  • 寄付金は、間接経費等を一切いただくことなく、全額支援事業に使わせていただいております。
2019年度 おもちゃセット「あそびのむし」開発費 4,100,000円
2020年度 おもちゃセット「あそびのむし」全国90カ所への配布費用 63,780,000円

日頃からたくさんのご支援をいただき、誠にありがとうございます。
また今後とも、ご支援のほど何卒よろしくお願い致します。