日本財団会長 笹川陽平に国際海事賞国際海事機関(IMO)の活動に多大な貢献

「国際海事機関(IMO)」(本部:ロンドン,英国)は、2014年の「国際海事賞(International Maritime Prize)」を日本財団会長の笹川陽平に贈る決定をしたと、7月3日、国土交通省を通じて連絡がありましたのでお知らせ致します。授賞式は11月23日、IMO本部で行われる予定です。

国際海事賞の授与については、IMOの公式サイトでもご覧いただけます。

「国際海事賞」は1980年に創設され、海運の発展、安全技術向上などの分野で世界的な貢献をした人に贈られる国際的に権威のある賞です。日本人の受賞は1992年の篠村義夫元IMO事務局次長に次いで二人目となります。

今回は、長年にわたるマラッカ・シンガポール海峡における船舶の安全航行、世界海事大学(WMU)における人材輩出、および東京MOU設立への多大なる貢献が評価され、授与が決定されました。

  • マラッカ・シンガポール海峡は国際的な海上交通の要衝。その航行安全と海洋環境保護を維持していくため、人材面、技術面、設備面など多岐にわたり約150億円(航行援助施設の保守管理ための国際基金730万USドル含む)の支援
  • 世界海事大学(WMU)における笹川フェローシップ(奨学金)として、64カ国で543人(1987年〜2014年までの累計)の人材を輩出
  • IMO諸条約の履行を寄港国が確認する寄港国検査制度の地域的な協力組織である公益財団法人東京エムオウユウ事務局設立の基本財産(5,000万円)や研修旅費に係る基金(20億円)を拠出

以上の功績に加え、船舶航行に起因する海洋汚染防止の研究を支援し、船舶の構造設備等に関する基準を定めた海洋汚染防止条約の条項修正に日本政府の成果として反映できたことは、歴史的に意義深い条約改正であると国際的に評価されています。

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