日本財団-GEBCO Seabed 2030、報告会をロンドンで開催2030年までに海底地形図100%完成を目指す国際的なプロジェクト
開始から2年、アフリカ国土を超える海底地形データの収集に成功
今後は未開拓海域でのマッピングとデータ収集の参加者拡大に注力

日時:2019年10月22日(火)14:00~17:00
場所:The Royal Society(英国 王立協会6-9 Carlton House Terrace, St. James's, London SW1Y 5AG)

日本財団は、2017年から海洋事業の一環として2030年までに全地球の海底地形図100%完成を目指す国際的なプロジェクト「日本財団-GEBCO Seabed 2030」を推進しています。この度、10月22日(火)に英国のThe Royal Society(王立協会)にて同プロジェクトの報告会を開催します。

海底地形の情報は日本人にとって喫緊の課題である津波の予測から、船舶の安全航行、海難救助や捜索、海面上昇の予測、海洋生物のモニタリング等、幅広い分野の一助となります。しかし、1903年に世界の海底地形図の作成が着手されてから一世紀以上経った2017年の時点で、わずか6%しか解明されておらず、表面の地形がほぼ100%明らかになっている月や火星よりも調査が進んでいない状況がありました。

そこで日本財団はGEBCO(大洋水深総図)と共に、2017年に「日本財団-GEBCO Seabed 2030」を立ち上げ、海底地形のデータを世界中から収集するための体制を築き、海底地形図の作成に取り組んできました。Seabed 2030の旗振りのもと、海底地形図の作成は急激に加速を遂げ、各国政府、国際機関、研究機関や企業の協力のもと、プロジェクト開始から2年も経たない間にアフリカの国土を超える3,200万平方キロメートルの海底地形データを海底地形図に取り込むことに成功しました。

しかし、2030年までに全世界の海底地形を解明するにはプロジェクトのさらなる発展・進化が必要となります。報告会ではプロジェクトの成果報告と共に今後の計画について説明を行う予定です。

日本財団-GEBCO Seabed 2030報告会

日時

2019年10月22日(火)14:00~17:00

場所

The Royal Society(英国 王立協会6-9 Carlton House Terrace, St. James’s, London SW1Y 5AG)

プログラム

  • 14:00~14:05 映像上映
  • 14:05~14:10 挨拶:鶴岡 公二(在英日本国大使館 特命全権大使)
  • 14:10~14:15 ウェルカムスピーチ:Andy Hopper(王立協会 副会長、 Professor、CBE)
  • 14:15~14:25 開会挨拶:笹川 陽平(日本財団 会長)
  • 14:25~14:55 Seabed 2030進捗報告・成果発表
  • 14:55~15:25 休憩
  • 15:25~15:30 Seabed 2030新ディレクターの紹介:谷 伸(GEBCO指導委員会 委員長 )
  • 15:30~15:50 基調講演:Shepard Smith(米国海洋大気庁NOAA沿岸調査長、海軍少将)
  • 15:50~16:05 未開拓海域のマッピング
  • 16:05~16:20 GEBCOフェローによるSeabed 2030への貢献
  • 16:20~16:35 Seabed 2030のさらなる発展に向けた技術革新
  • 16:35~16:50 今後に向けてのステートメント:Seabed 2030新ディレクター
  • 16:50~17:00 閉会の挨拶:Dr. Mathias Jonas(国際水路機関 事務局長)

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