岡山県内初、「渚の交番 ひなせうみラボ」オープン地元の漁師と子どもたちによる漁場再生活動の拠点に
「海との共生」をテーマにした海洋教育を提供
日本財団が推進する渚の交番プロジェクトのもと、一般社団法人 みんなでびぜん・岡山県備前市が運営する「渚の交番 ひなせうみラボ」が、2021年9月27日(月)に備前市日生町頭島にオープンしました。


「渚の交番」は、豊かな海を次世代に引き継ぐための地域づくりの総合拠点となることを推進する、日本財団のプロジェクトです。「渚の交番」では、海洋教育の提供やライフセーバーによる海の監視と安全管理、マリンアクティビティの提供など、子供たちを中心として海に親しみを感じ、好奇心を持ってもらえるよう様々な活動を行っています。
全国で11か所目、岡山県初の開設となる「渚の交番 ひなせうみラボ」のある備前市日生町では、工業廃水による海洋環境の変化等で失われたアマモ場※を再生すべく、30年前より地元の漁師と子どもたちが活動を続けています。「渚の交番 ひなせうみラボ」は、この取り組みを全国へ広げ、海との共生を学ぶ海洋教育の拠点となることを目指し、設立されました。開所式当日には、海の幸を活かしたレストランやオリジナルのお土産販売スペースを来場者に体験いただいたり、地元の子どもたちへ、磯遊びを通じて海洋環境を理解するプログラムを提供しました。参加した地元の子どもたちは、「海でシーグラスを使って遊んだことが楽しかった」と感想を話しており、今後も子どもたちが海を親しむ場として「渚の交番 ひなせうみラボ」が地域に浸透していくことを目指していきます。
- ※ アマモ場:海のゆりかごと呼ばれ魚貝類の産卵場で稚魚が育つ場となる
「渚の交番 ひなせうみラボ」の特徴
渚の交番ひなせうみラボは、地域内外の子供たちにも親しみを持って施設を活用していただきたいという思いを込めて、日生(ひなせ)と海(うみ)を平仮名表記としました。また、海洋環境の研究機関でもあることから、研究機関(ラボラトリー)の略語である「ラボ」と名付けました。
アマモと牡蠣の里海である頭島を学びのフィールドとして、日生ならではの多彩な海洋プログラムの体験を通じ、日生の豊かな海を次の世代につないでいくことを目指しています。
施設情報
施設名称 | 渚の交番 ひなせうみラボ |
---|---|
管理団体 | 一般社団法人 みんなでびぜん |
担当自治体 | 備前市 |
所在地 | 岡山県備前市日生町日生3518-5 |
電話番号 | 0869-72-2000 |
営業時間 | 9時~17時(定休日:水曜日・年末年始) |
設備 | 多目的室、物販スペース、海洋環境研究室、レストラン、牡蠣剥き施設、マリンアクティビティ拠点等 |
物産スペース
備前焼など地元の特産品や、里海・里山ブランド認証商品などを取り扱う

レストラン(キッチン星の)
地元の海産物をふんだんに使った料理を提供

海洋環境研究室
日生の海のデータ収集や海外事例研究により、海洋酸性化に関する最先端事例を研究
提供予定プログラム
日生町漁業漁師による牡蠣むき体験、牡蠣養殖体験やアマモの種取りや種まきなどのアマモ場再生活動体験、シュノーケリング、カヤック等

関係者コメント(一部)
船橋美可氏(運営団体 みんなでびぜん代表理事)
全国的に海ばなれが起きているが、ここひなせうみラボでは、海の楽しさや海洋環境について知るきっかけを得てほしい。
また、地域住民や漁協の皆さまと共に、この豊かな頭島の海・自然を次の世代につないでいきたいと考えている。

海野光行(日本財団常務理事)
日生の皆さまの海を守り次世代に繋げたいという意気込みに心を打たれて、応援したいと始まった拠点。子供の頃に海の原体験をすると、海を自分ごと化しアクションに繋げていく「海ごころ」を育むことができる。ひなせうみラボが海との共生を学ぶ海洋教育と、海ごころを育む苗床となってほしい。

?村武司氏(備前市長)
備前市では、漁師さんを主体に地元小中学生など、あらゆる世代、職種の人が海に関わり、豊かな海づくりを数年にわたって実施してきた。
渚の交番ひなせうみラボが豊かな海を未来へ引き継ぐ拠点となり、全国そして世界へ活動の輪が広がっていくことを期待している。

「渚の交番プロジェクト」開設状況・設置場所
岡山県備前市を含め全国11か所に開設しており、地域の子供たちへの海洋教育やライフセーバーによる海の監視と安全管理、マリンアクティビティの提供など、海に関わる多様な活動を行っています。


関連リンク
お問い合わせ
リリースに関するお問い合わせ
日本財団 経営企画広報部 広報チーム
- 担当:勢川
- 電話:03-6229-5131
- FAX:03-6229-5130
- メールアドレス:pr@ps.nippon-foundation.or.jp
事業に関するお問い合わせ
日本財団 海洋事業部
- 担当:桔梗