柔道家・井上康生氏がウクライナの子どもたちに柔道を指導 避難民支援の一環で独立記念日に
日本財団は、ウクライナ避難民支援の一環として、ウクライナの柔道クラブ12人の子どもたちを対象に、柔道家の井上康生氏から指導を受ける場を提供しました。子どもたちには既に渡航費・滞在費の支援を行っており、今回は、アスリートの社会貢献活動を推進する日本財団HEROsのアンバサダー、井上氏による柔道を通じた社会貢献活動が実現したものです。
指導は、横浜市等の協力を得てウクライナの独立記念日である8月24日(水)に浅野中学校・高等学校で、羽賀龍之介選手(2016年リオ・オリンピック柔道100キロ級銅メダリスト)や同校の柔道部の生徒等約60人も参加して行われました。子どもたちは、内股や大内刈りのテクニック指導を受け、その後乱取りの稽古を行いました。
「HEROs」では引き続きウクライナ避難民支援を行なう予定で、10月22日(土)には、東京都江東区豊洲で一般の方も参加できるイベントも計画しています。
コメント(抜粋)
井上康生氏
柔道をやってる時間、日本で過ごしている時間だけでも、楽しさを感じながら時間を過ごしてほしいなと思いました。一日も早く、今のウクライナでの状況が終わり、今日頑張っていた子どもたちが未来に向けて進める環境が整うことを心から願います。我々が想像できない苦労があると思いますが、柔道ファミリーとして、今後何かあれば、参加させていただければと思っています。
羽賀龍之介選手
子どもたちの目つきを見て自分もエネルギーを貰いました。柔道も強いですよ、力強さ感じます。ウクライナの状況については、自分があまり深く考えて接しても、彼らにとって良いことはないと思ったので、今日は柔道で一緒に汗を流そうと思って来ました。一緒に汗を流せて嬉しかったです。
ポリトゥロ・デニスさん(柔道クラブ)
今日はこんな貴重な機会をいただきありがとうございます。
残念ながらいまウクライナでは柔道の練習ができません。
こんな有名な選手と稽古ができることをうれしく思っています。
ウクライナに帰国したらぜひこの場にいない子たちにこの経験を伝えたいと思っています。
HEROs Sportsmanship for the future(HEROs)とは
アスリートがスポーツマンシップを発揮できる場所は、競技場の中だけではありません。社会とつながり、社会の助けとなる活動を積極的に行うのも、またスポーツマンシップです。HEROsは、スポーツの⼒を活⽤した社会貢献活動を推進することで、スポーツでつながる多くの⼈の関⼼や⾏動を⽣み出し、社会貢献活動の輪を広げることを⽬的としています。
- ※ 各種SNSでの発信も⾏っています
日本財団が実施するウクライナ避難民支援事業について
日本国内
来日するウクライナ避難民への支援(3年間で約85.8億円)
- 1,000人分の渡航費・生活費・住環境整備費を支援
申請:1,437人|決定:1,144人- ※日本に身元保証人のいる避難民を対象としています
- ※8月23日現在
- 避難民を支える各地域のNPO団体等への活動助成
申請:85団体|決定:38団体- ※8月23日現在
駐日米国大使・駐日ウクライナ大使と共にウクライナ避難民支援基金設置
- 8月22日現在の寄付金額 1億4,144万円
海外
ウクライナから隣国へ避難する障害者への支援(約2.9億円)
- 809人の障害者の避難をサポート
- ウクライナ国内に留まる障害者と家族8,626人への食糧や医薬品等の物資支援
- ※7月27日現在の数字
ウクライナ隣国への日本人学生ボランティア105名派遣(約1.2億円)
- 1グループ15人、7回に分けて年内に派遣
- ※現在までに1~4グループ60名が派遣されています
なお、今回のウクライナ柔道クラブの子どもたちの渡航費・滞在費として約600万円の支援を行っています。
最新の支援内容等はこちらをご覧ください。
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