日本ベンチャー・フィランソロピー基金 「子育てシェア」を通じて、親子が安心、安全、気兼ねなく助け合える社会の実現を目指す「株式会社AsMama(アズママ)」を支援

 日本財団は、一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ(※) と共同で運営する「日本ベンチャー・フィランソロピー基金」の新たな支援先として、株式会社AsMama(アズママ)に総額3,000万円の転換社債による投資と3年にわたる経営支援を実施していくことを決定しました。

 日本ベンチャー・フィランソロピー基金は、社会的な課題解決に取り組む団体を支援し、活動を持続的に発展させることを目的として、2013年4月、企業、経営者、投資業出身者と日本財団の資金提供を基に設置された基金で、今後も「教育・若者の就労支援」、「育児・女性の活躍」、「地域コミュニティーの活性化」の3つの分野における活動に対して資金提供と経営支援を実施します。(株)AsMamaへの支援は基金として初めて投融資の手法を用いて実施します。

日本財団は2013年に設立されたG8社会的インパクト投資タスクフォースの民間代表も務めており、今後も日本ベンチャー・フィランソロピー基金をはじめ、投資や融資の手法を用いた社会課題解決に向けて尽力していきます。

  • 一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ:
    社会的事業を行う様々な団体に対し、社会的に貢献し、かつ事業の持続性を保持できるよう助言・援助を行うことを目的として 2012年11月に設立。事業投資育成の専門家、社会的事業支援の経験者が共同で創業。設立趣旨に賛同するプロボノ・パートナー企業とも提携し、支援先に対して3〜5年の中長期の視点から、専門的な経営資源を継続的に提供する。
    一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ ウェブサイト

<決定内容>

  • 社名 : 株式会社AsMama
  • 金額 : 3,000万円(3年間) 転換社債による投資
  • 内容 : 同社に対して、事業戦略、経営基盤強化、社会インパクト評価等の経営支援を行う。
  • 決定の背景(同社の活動内容) :
    (株)AsMamaは、「誰もが育児も仕事もやりたいことも、思い通りに実現できる社会の仕組みや取り組みを創る」という理念のもと、子育て支援を必要とする親子と、支援したい人や企業が安心・安全に楽しく出会える場づくりや、インターネットを活用した子育て支援の仕組みの普及に向けて事業を展開しています。少子高齢化に伴い労働力人口が減少している現在の日本において、出産後の育児負担から、キャリア形成や職場復帰を断念する女性に対する育児支援が喫緊の社会的課題となっています。同社は、知人・友人といった顔見知りの親同士がつながり、送迎や託児を1時間500円から頼り合えるオンラインサービス「子育てシェア」を提供するとともに、多種多様な企業へのマーケティング支援等の課題解決による収益により、子育て世帯からは一切料金を取らずに「子育てシェア」を運営するという稀有な事業モデルを構築することで、社会的課題の解決に貢献しています。
    また同社は、オンライン上だけで完結するのではなく、顔見知り同士による共助にこだわった子育て支援、引っ越しなどで地域に知人・友人といった顔見知りがいない場合にも頼ることができる「ママサポーター」(AsMama公認子育て支援者)の充実、万一の場合における損害賠償保険の整備など、既存の託児サービスにはない独自の付加価値を生み出しており、現在までに「子育てシェア」登録者数が2万5,000人、リピーター率が80%を超えるなど、今後、事業としての更なる成長も見込まれます。

<関連リンク>

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