兵庫県尼崎市に「第三の居場所」が3拠点同時オープン ~その1~
2018年3月、兵庫県尼崎市に「家でも学校でもない第三の居場所」が3拠点同時オープンしました。
関西では大阪府箕面市に続く拠点であり、兵庫県においてはこの3拠点が初めてとなります。
いずれの拠点も、現在は小学校や地域のケースワーカーさん、行政の皆さまのお力をお借りしながら、拠点を利用する子どもたちの募集を行っている真っ最中です。
今回は尼崎3拠点のうちの1つである、“尼崎拠点B”をご紹介します。
民家の雰囲気が感じられる家庭的な居場所
尼崎拠点Bは、本事業で初めて“木造2階建ての民家”を改装しました。そのため、他地域の拠点に比べると少しせまいですが、ごくごく普通の家に近い雰囲気をもつのが特徴です。
建物全体に木のぬくもりが感じられ、床の間があるなど家庭的な空間となっています。リビング中央は吹き抜けになっており、どこにいても子どもたちの状況を把握しやすい構造にしました。ちょっとした外遊びができる庭があるのも特徴で、春には梅や桃の木が花を咲かせるなど、四季を感じることができるでしょう。
加えて、尼崎拠点Bには常に子どもたちを優先して考えてくれる、愛があふれたスタッフが揃っています。子どもたちが笑顔で元気に「ただいま」と言え、子どもたち同士がお互いの気持ちを大切にして遊び学べる、また、保護者の皆さまにとってもほっと一息つけるあたたかい第三の居場所を作っていきたいと思っています。
毎日あたたかいご飯を提供します
尼崎拠点Bでは、毎日拠点内にあるキッチンで、スタッフが手作りするあたたかい夕食を提供します。学校から帰ってきた子どもたちが宿題をしたり、遊んだりしているすぐ横で調理されるため、いい匂いに包まれながら過ごすことができ、「今日のごはん何?」といった家庭でよくある自然な会話も生まれます。そんな子どもたちにもお手伝いしてもらいながら、みんな揃ってあたたかい食事を囲んだり、「いただきます」「ごちそうさま」を大切にしたコミュニケーションを心がけていきたいと考えています。
「地域の子どもたちが集う、家でも学校でもない第三の居場所」
子どもたち一人ひとりに寄り添いながら、子どもたちの学びや成長に日々向き合っていきたいと思っています。オープン直後のため利用する子どもはまだ少ないですが、これから地域の方々にもご理解をいただきながら、子どもたちが安心して集うことができる居場所を提供できるよう、スタッフ一同努めていきたいと思います。
第三の居場所 尼崎拠点Bマネージャー 福井邦晃
日本財団は、「生きにくさ」を抱える子どもたちに対しての支援活動を、「日本財団子どもサポートプロジェクト」として一元的に取り組んでいます。