西参道公衆トイレ(デザイン:藤本壮介氏)が完成日本財団「THE TOKYO TOILET」プロジェクト

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藤本壮介氏がデザインした西参道公衆トイレ

日本財団は、誰もが快適に利用できる公共トイレを渋谷区内17カ所に設置するプロジェクト「THE TOKYO TOILET」を実施しています。このたび、17カ所目となる西参道公衆トイレ(デザイン:藤本壮介氏、住所:渋谷区代々木3-27-1)を設置しました。本トイレの一般利用は3月24日(金)より開始しています。この西参道公衆トイレの完成で、「THE TOKYO TOILET」プロジェクト全17カ所のトイレ設置が完了しました。

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西参道公衆トイレ外観(撮影:永禮賢)
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西参道公衆トイレ内観(撮影:永禮賢)

クリエイター 藤本壮介氏から

西参道公衆トイレコンセプト【器・泉(うつわ・いずみ)】

公衆トイレは都市の中の水場、街の泉であるといえるのではないでしょうか。トイレを利用する人だけではなく、さまざまな目的を持った多様な人々に開かれた、公共の水場としての手洗い空間を提案します。それはみんなのための、ひとつの器(うつわ)です。中央が大きく凹んだこの形は、様々な高さの手洗い場をひとつの形に内包したもので、子供からお年寄りまでが、この器を囲んで手を洗い、水をくみ、会話をして、小さなコミュニティが生まれるきっかけとなるはずです。水を囲んで人々が集う場所として、新しい公共空間のあり方を提案したいと思います。

藤本壮介氏プロフィール

1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル・ブラン)に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。国内では、2025年日本国際博覧会の会場デザインプロデューサーに就任。2021年には飛騨市のCo-Innovation University(仮称)キャンパスの設計者に選定される。
主な作品に、ブダペストのHouse of Music(2021年)、マルホンまきあーとテラス 石巻市複合文化施設(2021年)、白井屋ホテル(2020年)、L’Arbre Blanc(2019年)、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013(2013年)、House NA(2011年)、武蔵野美術大学 美術館・図書館(2010年)、House N(2008年)等がある。

写真:藤本壮介