新しいオンライン大学「ZEN大学(仮称・設置認可申請中)」カリキュラム・課外プログラム・教員など追加情報を発表pixivで活動するプロクリエイターなど教員予定者は総勢100名超、250科目超の授業や国内外の地域・企業と連携した100超のプログラムを展開予定

日本財団とドワンゴが共同で設立した一般社団法人日本財団ドワンゴ学園準備会は、2025年4月の開学を目指して認可申請中のオンライン大学「ZEN大学」(仮称)(設置認可申請中)に関して、カリキュラム、課外プログラム、教員予定者などの追加情報を発表しました(現在、設置認可申請中につき、以下の内容は今後変更の可能性があります)。

画像:ZEN大学教員予定者一覧と予定されている授業プログラムの紹介。画像上部に「pixivで活躍するプロクリエイターなど教員予定者は総勢100名超、250科目超の授業や国内外の地域・企業と連携した100超のプログラムを展開予定」の文字。画面右側にプログラムの一例「離島教育インターン」「次世代クリエイター育成プロジェクト」「大手企業グループとコラボした体験学習で農業の魅力発見」「カンボジア教育支援活動」「農業の本質を体系的に学ぶリアル農業体験プログラム」「大手流通企業やメーカーとの商品開発プロジェクト」の紹介。

国内外の地域・企業と連携した100超のプログラムを展開予定 〜社会の現場を肌で学べる体験プログラム〜

ZEN大学では、学生の将来的な実務スキルを深めるために、産官学連携にも力を入れていきます。国内外を含めたさまざまな自治体・企業・大学と連携した100を超えるプログラムを用意し、大学在学中から将来を見据えた活動を幅広く体験できる予定です。幅広い層の学生に参加をしてもらいたいという考えから、日本財団の支援により、学生側の費用負担をできる限り安価に設定しています。

沖縄島嶼地域で生活する小中学生に向けた教育プログラムの実装を目指し、シェアハウス等に住み込みながら地域住民とのコミュニティの開発と運営を行う「離島教育インターン」、IT・VR分野を代表する企業と連携し、メタバースやAIなど最新のIT技術を駆使して新しい創作表現に挑戦する「次世代クリエイター育成プロジェクト」、カンボジアの子どもたちとのふれあいや支援活動を通じて、世界情勢や国際社会の問題を肌で感じ取り課題意識を養っていく「カンボジア教育支援活動」など、プログラムは国内外でリアルとオンライン問わず、期間も短期・中期・長期に分かれ、豊富なラインナップの中から参加したいプログラムを選ぶことができます。

画像:ZEN大学「地域・企業連携プログラム」の紹介画像。画面上部に「ZEN大学では国内外100を超える、自治体・企業と連携した合同プログラムが満載」の文字。画面中央左上からプログラムの一例「離島教育インターン」「次世代クリエイター育成プロジェクト」「大手企業グループとコラボした体験学習で農業の魅力発見」「カンボジア教育支援活動」「公益財団法人と連携した動物愛護プロジェクト」自治体と連携した離島での職業体験」「数百年の歴史を誇る陶磁器の製作体験・販売」「大手流通企業やメーカーとの商品開発プロジェクト」「地域の職の魅力を学び発信力も養うネットでのスタディーツアー」「有名人や通訳者などとの外国語トークセッション」「農業の本質を体系的に学ぶリアル農業体験プログラム」「ウクライナ避難民支援ボランティア体験」「泊まって学べるハンセン病療養所におけるスタディーツアー」の紹介。

【地域・企業連携プログラム予定】(2024年2月2日時点の公開情報)

連携予定の地域・企業 実施予定のプロジェクト
福島県双葉郡浪江町・双葉町・大熊町 東日本大震災からの復興
福島県西会津町 古民家再生プロジェクト
神奈川県逗子市 海洋ごみ問題への挑戦
長野県上高井郡小布施町 地域の交流関係人口拡大
長野県下高井郡山ノ内町 志賀高原の観光開発プロジェクト
岐阜県恵那市 空き家のリノベーションプログラム
岡山県岡山市 商店街活性化チャレンジ
岡山県瀬戸内市 地域企業とDXに取り組む
山口県長門市 探求学習拠点の企画運営インターン
山口県萩市 地域の祭りへの運営参画
香川県高松市男木島 離島をメタバースで活性化
香川県三豊市 地域の子どもたちと地域課題解決
長崎県波佐見町 窯元のリノベーションプロジェクト
長崎県五島市 離島共創・観光開発インターン
鹿児島県長島町 地域の小中生の学習支援
沖縄県石垣市 起業への挑戦
沖縄県うるま市 離島の教育格差の解消
沖縄県久米島町 海洋深層水事業インターン
沖縄県宮古島市 新しい観光づくり
横須賀商工会議所 地域起業家育成の仕組みづくり
ウォンテッドリー キャリア教育プログラムの開発と実践
NTT西日本 ビジネスインキュベーション施設でのインターン
クラスター クリエイターの育成プロジェクト
ナスコンバレー協議会 国内最大規模のリビングラボでインターン
パソナ農援隊 地域活性化インターン
国立ハンセン病資料館
国立療養所 長島愛生園
喫茶さざなみハウス
ハンセン病と差別
HERO/葛城煙火 カンボジアでのボランティア活動
ウクライナ ウクライナ難民支援ボランティア
エストニア 電子国家のリアルを学ぶ
カンボジア カンボジア教育支援インターン
台湾 半導体の最先端を体験する
ミャンマー 生活環境支援活動に取り組む
カリフォルニア 名門大の人気プログラムに参加
ボストン 海外ボランティアと異文化交流
シリコンバレー ITスタートアップの最先端を体験

留学・国際交流 〜リアルとネットで学生時代に海外体験〜

語学力はもちろん、グローバル社会で活躍するために必要な“多様なバックグラウンドを持つ人とコミュニケーションをとる力”を身につけるために、ZEN大学では学生一人ひとりの将来像に合わせて留学をサポートします。

歴史ある学術都市・ボストンで異文化経験を積むことができる「ボストンでの英語研修×国際交流プログラム」、海外大学での授業やシリコンバレーのIT企業見学を通じてキャリア形成に生かす「西海岸大学授業体験×IT企業訪問プログラム」、現地の大学生と一緒に世界レベルの学びを得る「アメリカ名門大学で現地学生と学ぶ短期留学プログラム(サマーセッション)」など、さまざまな留学プログラムを予定しています。

また、リアルの留学だけでなく、自宅にいながら海外の現地にいるような体験ができるオンライン学習や、留学を希望する学生へのオンラインサポートも実施予定です。学生が語学力だけでなく多様性への理解や国境を超えた仲間との出会いができるようサポートしていきます。

画像:ZEN大学「留学・国際交流」の紹介画像。画面左上に「海外で学ぶ」「ネットで学ぶ」の文字。画面左下側に「海外体験で得られるもの・グローバル人材に必要なスキル、多様性への理解、国境を越えた仲間との出会い」の文字。画面右側には、実施予定プログラム「ボストンでの英語研修×国際交流プログラム(アメリカ)」「西海岸大学授業体験×IT企業訪問プログラム(アメリカ)」「アメリカ名門大学で現地学生と学ぶ短期留学プログラム(サマーセッション)」の紹介。

クラス・コーチ(CC)、アカデミック・アドバイザー(AA)、キャリア・アドバイザー(CA)によるサポート

ZEN大学では、3種類のアドバイザーとティーチングアシスタントが学生の“やりたいこと”を実現するために必要な手厚いサポートを実施予定です。履修計画や学修計画をサポートする「CC(クラス・コーチ)」は、入学から卒業までの学生生活をサポートする、学生にとって最も身近な存在のアドバイザーです。一人では難しい履修計画や日々の学修の計画・管理だけではなく、学生生活で困っていることに対する相談など、一人ひとりをサポートします。

幅広い学びのための充実した学修をサポートする「アカデミック・アドバイザー(AA)」は、学生が安心して学びを進めるために必要な学修面のサポートを担当するアドバイザーです。授業に必要な前提知識を解説する講座や、オンデマンドの補習講座の紹介を通して、学修の不安を解消していきます。また、定期的に行われる自主勉強会では、現代社会の課題や興味関心に関して学ぶこともできます。

希望キャリアを実現するための個別サポートをする「キャリア・アドバイザー(CA)」は、各種面談やキャリアに関する情報発信を通して、卒業後のキャリア開発と職業選択をサポートするアドバイザーです。1年生から定期的な面談を受けられ、卒業後のキャリアに関する悩み相談や、学生同士のグループ面談に参加することもできます。

画像:「ZEN大学のアドバイザー制度」の紹介画像。画面上部に「専門的なアドバイザーが三位一体でサポートします」の文字。クラス・コーチが履修計画や学習計画をサポートする。アカデミック・アドバイザーが幅広い学びのために充実した学習サポートを行う。キャリア・アドバイザーが希望キャリアを実現するための個別サポートを行う。

pixiv✕ZEN大学によるコラボレーション授業〜赤坂アカ氏、有馬トモユキ氏など人気プロクリエイターによる20科目を開講予定〜

イラスト、マンガ、小説作品の投稿プラットフォーム「pixiv(ピクシブ)」を運営するピクシブ株式会社との連携により、話題のクリエイターやpixivで活動する人気のクリエイターが客員講師として就任予定である20科目を開講し、創作活動と学びの場を創出します。『【推しの子】』(原作)の赤坂アカ氏、『いいデザイナーは、見ためのよさから考えない』著の有馬トモユキ氏など、プロクリエイター11名が客員講師に就任予定で、クリエイティブ業界の最先端技術やトレンド、プロクリエイターのテクニックを惜しみなく伝えるpixivならではの授業を実施予定です。さらにプロクリエイターによる学生の作品添削や、クリエイティブ分野で仕事をしたいと思う学生に向けて、ものづくりだけでは終わらないキャリアを視野に入れた授業も実施予定です。

【客員講師・科目予定】

赤坂アカ(デジタル画像技法論Ⅲ)、有馬トモユキ(デジタル画像創作論Ⅰ)、下田スケッチ(デジタル画像技法論Ⅱ ほか)、ディープブリザード(デジタル画像技法論Ⅰ ほか)、上倉エク(デジタル画像創作論Ⅱ)、大塚 勇(デジタル画像活用Ⅱ)、早川 涼太(イラストとその活用A ほか)、たいらあきら(イラストとエンタテインメントA ほか)、ふるり(イラストとデザインA ほか)、浅川りか(イラストとその活用D)、六番(イラストとエンタテインメントB ほか)

画像:ZEN大学「pixiv×ZEN大学によるコラボレーション授業」の紹介画像。画像左上に「創作活動を、もっと楽しくする。『pixiv×ZEN大学によるコラボレーション授業』プロクリエイターによる20科目を開校」の文字。画面右側に予定講師陣9名(ディープブリザード・イラストレーター、上倉エク・イラストレーター、早川涼太・アートディレクターイラストレーター、浅川りか・イラストレーター、大塚勇・広告マンガ家、六番・イラストレーター、たいらあきら・エンバイロメントアーティスト、ふるり・イラストレーター、下田スケッチ・イラストレーターアニメーター)の紹介。画像下側に予定講師2名(赤坂アカ・マンガ家、有馬トモユキ・アートディレクター)の紹介

そのほか、ZEN大学では「オンデマンド映像科目」「ライブ映像科目」「演習科目」「ゼミ」からなる250科目超の授業を開講予定で、AI、現代数学、データサイエンス、プログラミング、社会学、経済学、文化人類学、哲学、心理学、情報社会学、語学、イラスト、ゲーム、アニメ、メディアなど、多岐にわたる分野から総勢100名超の教員が就任予定です。

ZEN大学の概要(2024年2月2日時点の予定)

大学名 ZEN大学(仮称)(設置認可申請中)
設置 一般社団法人日本財団ドワンゴ学園準備会
学長 若山 正人(就任予定)
開学 2025年4月(予定)
定員 初年度入学定員5,000人/総定員20,000人(予定)
授業料 380,000円(予定)※1年間あたりの金額

ZEN大学の特長

ZEN大学は、すべての人たちを対象にした、グローバル社会で活躍するための素養やスキルを身に付けることができる“日本発の本格的なオンライン大学”です。最先端のテクノロジーと最前線で活躍するプロフェッショナルの教員によって創り出される、質の高いオンデマンド授業を自分のペースで学べ、オンラインだけで大学卒業資格を取得することができます。また、地域・企業と連携したフィールドワークや国際交流など多様なプログラム活動もあり、実社会で活躍するための実践力を養えます。

学部・カリキュラム

情報化社会を生き抜く上で必要となるリテラシーを身に付けることができる「知能情報社会学部」は、AIを“使う”ではなく“使いこなす”ことを目指す、唯一無二の学部です。「数理」「情報」「文化・思想」「社会・ネットワーク」「経済・マーケット」「デジタル産業」の6分野を横断し、文系の学びも理系の学びも好きなだけ学ぶことができます。「オンデマンド映像科目」「ライブ映像科目」「演習科目」「ゼミ」からなる開講予定科目は250科目超で、そのうち半分以上の156科目は事前収録型のオンデマンド映像科目として、ドワンゴが開発するオンライン学習システム「ZEN Study」にて提供します。現在、ドワンゴでは全156科目12,400本の授業動画を制作中であり、開学時に72科目6,480本、2027年3月に全て公開予定です。豊富な授業から選択できるので、自分の関心をとことん追求することができます。

  • 卒業に必要な単位は124単位です。標準的な科目は2単位、卒業プロジェクト科目は4単位を予定しているため、4年間で61科目の単位を修得することで卒業が可能になる計算です。

そのほか、文理や学問体系に捉われず、学生が自身のキャリアや社会との接続に関する意識を高め、実務者から実用的な思考法やスキルを学ぶ科目である「社会接続」関連科目など、ZEN大学ではさまざまなカリキュラム、課外プログラム、研究プロジェクトを展開予定です。さらに詳しい情報は、ZEN大学のウェブサイトおよびパンフレットをご覧ください。

ドワンゴについて

ネットの向こうの、リアルを動かす。人間らしさと、つながるデジタルを。
ドワンゴは1997年の創立以来、デジタルテクノロジーによる新たな価値とコミュニケーションの創出に取り組んできました。2016年にはネットの高校「N高等学校」をKADOKAWAと共に設立。生徒数は2万7千名を超え(2024年12月時点)、ネットとリアルで学びの場を展開しています。

関連リンク

お問い合わせ

事業に関するお問い合わせ

日本財団 経営企画広報部 ソーシャルイノベーション推進チーム

  • メールアドレス:kyoiku@ps.nippon-foundation.or.jp