ウクライナ避難民支援策 説明会開催
2024年2月21日、ロシアのウクライナへの侵攻開始から2年を前に、日本財団では、支援策について、メディアへの説明会を開催いたしました。

コメント抜粋
日本財団常務理事 笹川順平
家族と離れ離れになっている方や、高齢の家族や夫をウクライナに残している方も多いため、帰国を希望する人が増えてくるのではないか。アンケートの結果もふまえ、帰国の意思がある人をしっかりと支援する必要があるという結論に至り、今回帰国支援制度を発表する。内容としては、ポーランドまでの航空券、一時金30万円/人(日本における自宅退去費用やウクライナでの生活を整える費用として)を支給。支援対象は、現在日本財団が支援している約2000人。2月14日に既に避難民に案内済で早い人は4月に帰国予定。継続的に1年間実施予定とし、最終的には、2000人のうち200人くらいはこの制度を利用するのではないかと想定している。

Boiarchuk Yuliia(ボヤルチュック・ジュリア)さん/1994年2月17日生まれ。2022年9月に来日。東京都在住(葛飾区)。今後も日本に在住希望。
- 日本で今どのような生活を送っているか?
―日本語学校に通い、日本語の質向上を目指している。 - 今後日本でやりたいことは?
―ウクライナと日本の架け橋になりたい。日本やウクライナのために何かできることがあれば。 - 今後日本に長く留まる意向があるのか?
―夫はドネツク出身で、10年以上家族に会えていない。夫には戻る場所がない。今後も、できるだけ長く日本で夫と生活したい。 - 生活する上での課題は?
―自身は日本語に慣れ親しんでいるので、文化や考え方を理解できているが、夫は日本語がまだ話せないため、母国語でするように自分の気持ちをうまく伝えられないことが最も課題。

Godenko Olesandra(ホデンコ・オレクサンドラ)さん/2001年6月14日生まれ。22年9月20日に来日。大阪府摂津市在住。今後は帰国予定。
- これまでの日本での生活はどうか?
―2022年9月に日本に来たが、来たばかりの時はまだ怖かった。家から遠く離れた地でこれからどうなるかわからなかった。今は、寿司チェーン店で働いている。日本に滞在する間に、日本人の友人もでき、日本に愛着が湧いてきたので今回帰国することで寂しい気持ちがある。 - 帰国を決めた理由は?
―母の健康上の理由です。 - 帰国支援についてどう感じているか?
―帰国を決めた人も応援してもらえる日本財団への感謝の気持ちを伝えたい。 - ビデオメッセージに出演されていたのはどんな方々か?
―日本に避難している人やウクライナに住んでいる人で、日本文化に興味のある友人 - 帰国してどのようなことをしたいか?
―ここで学んだことを帰国しても忘れずに行きたい。まだはっきりと決めていないが、日本と関係のある内容の通訳や翻訳あるいは大使館での仕事を探すつもり。
